2023/2024 営業を行うスキー場の総索道(リフト・ゴンドラ)数と、索道が多いスキー場 トップ5

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日本には400弱の索道(リフト・ゴンドラ)があるスキー場があります。
小規模なスキー場が多いと言われていますが、実際には何基ぐらいの索道が有るのか調査しました。

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スキー場の総索道(リフト・ゴンドラ)数

索道の運行は鉄道事業法で定められており、スキー場に設置されている索道に限らず全て鉄道要覧に記載されています。
しかし、その中には計画中や運休中の索道も含まれています。
ここでは、スキー場で実際に稼働している索道の基数を調査しました。

索道数の定義

本ブログでの調査対象の索道を次のように定義しました。

  • 2023/2024シーズンに営業を行うスキー場
    日本のスキー場数(こちら)から営業中止のスキー場を除く
  • ロープから空中に搬器が吊り下げられた輸送手段であること
  • ゲレンデに移動するための連絡用の索道は含める
  • シャンツェ(スキージャンプ競技場)専用の索道は含めない
  • シュレップリフト、ロープトゥなど滑走式のものは含めない
  • 各スキー場の最新ゲレンデマップに掲載されていていること
  • ただし、運休中と明示されているものは除く
  • 乗車場所と降車場所を同じくする、並列する索道は2基と数える

スキー場の総索道数

2023年12月時点、2023/2024シーズンに営業数スキー場は383か所で、索道素数は1538基でした。
スキー場あたり、平均4基の索道がありました。

  • 総索道数 :1538基
  • スキー場数:383か所
  • 平均   :4.02基/スキー場

これを設置されている索道数別にスキー場の割合をグラフにしました。
日本のスキー場の1/4は索道が1基であることが分かります。
3基以下のスキー場が59%、6基以下のスキー場が88%という結果になりました。
索道が7基以上のスキー場は急に少なくなり、併せて12%です。

 

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索道が多いスキー場 トップ5

索道数1位と2位は、3位以下を大きく引き離しており、当分の間は順位の変動はなさそうです。
3位以下は接戦で索道の統廃合があると順位の変動が起こります。

1位

志賀高原マウンテンリゾート

索道数:47基

内訳
・ゴンドラ: 6基
・クワッド:12基
・トリプル: 5基
・ペア  :22基
・シングル: 2基

日本最多の利用者数を誇る志賀高原が、索道数でも1位となりました。
ゲレンデマップ等では、18か所のスキー場と紹介されることもあります。

2位

蔵王温泉スキー場

索道数:36基

内訳
・ロープウェイ:2基
・フニテル: 1基
・ゴンドラ: 1基
・クワッド: 4基
・トリプル: 2基
・ペア  :24基
・シングル: 2基

東北を代表し、樹氷で有名な蔵王が2位に入りました。
老舗のスキー場で、歴史あるリフトが多いのが特徴です。

3位

白馬八方尾根スキー場

索道数:21基

内訳
・ゴンドラ: 1基
・クワッド: 5基
・トリプル: 4基
・ペア  :11基

近年、毎年のようにゴンドラの建て替えの話が出ては消えています。
広大なスキー場に多彩なコースを備えているので、索道の統廃合が進めばより魅力的なスキー場になることでしょう。

4位

ハチ・ハチ北スキー場

索道数:20基

内訳
・クワッド: 3基
・トリプル: 5基
・ペア  :10基
・シングル: 2基

関西で最もリフトが多いスキー場です。

5位

上越国際スキー場

索道数:19基

内訳
・クワッド: 3基
・トリプル: 3基
・ペア  :13基

かつては、20を優に超えるリフトが架かっていましたが、年々その数を減らしています。

 

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最後に

シーズンが始まる前の秋の夜長に索道数の調査を始めました。
索道数だけみると、意外と多いように感じますが、ゲレンデマップをみると年季が入ったであろうリフトが並んでいる場合が多く、整理統合したら効率がよくなるんだろうな、と思うことが多々ありました。
スキー場の統廃合が進み、投資が行われて、リフトの統廃合も進むことを期待しています。

 

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コメント

  1. あれこれと調査ごくろうさまです。
    私も10年ほど前に全国のスキー場のリストをつくったときにリフト数も調べましたが、その後はメンテナンスが大変なので一斉調査はしていません。10年前の調査時は453スキー場で1921基でした。

    明らかに廃止になった情報に触れたら更新する感じで、現時点では1666基になっていますが、これにはゲレンデマップから消えているものも数多く含まれています。コロナ前は3位だった上越国際なんてもうあのままなんですかね?

    「スノーリゾート地域の活性化に向けた検討会」の最終報告(2017/4/28)に「索道施設(リフト等)は、ピークである平成 5 年頃には全国で 3,000 機を超えていたが、平成 26 年は 2,351 機稼働している状況」とありますが、この2351基は届出上のものであって実稼働数ではないでしょう。私調べとの比較では400基以上が無期休止ということになります。

    ピーク時に3000以上というのは、別のところでみたグラフでは3050くらいでした。索道のある営業スキー場数はピーク時で639(「日本における閉鎖・休業スキー場にみられる地域的傾向 」呉羽)なので、1スキー場当たり4.77基になります。私調べでは10年前で4.24基、現在も4.2基程度なので、そんなに大きくは変わってません。

    バブル期と比べると、蔵王は42基だったのでそんなに変わってませんが、志賀高原は75基だったので4割近く減少、八方は35基だったので4割減少、苗場など38基だったのが今は運休含めても11基と7割減少していますが、それでも1スキー場平均は1割ちょっとしか減っていないというのは、こうした大規模スキー場のリフト減少と、リフト1~2基の小規模スキー場の廃業がそこそこ拮抗しているということになります。(潰れたスキー場の平均リフト数は2.3基程度)

    • スキー場の減少より、リフトの減少率の方が高いのですね。
      耐用年数を迎えたリフトが多いので、今後、急減する可能性が有ります。

      志賀、八方、苗場などリフトが減っても滑走可能エリアがあまり変わらなければ、それで良いと思います。
      上越国際は、あっという間にリフトが少なくなってしまいました(涙)