たった1ターンで分かる、コブの弱点発見法

コブの滑り方

たった1ターンするだけで、コブの弱点を発見できる方法をご紹介します。
この方法の良いところは、人に滑りを見てもらう必要がなく、自分一人で改善点を見つけることができることです。

 

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弱点発見法

コブの弱点発見法は、1ターン行うだけです。
ターンを行う場所として、ある程度斜度のある斜面(中級ぐらい)を選んでください。
急斜面でも問題ありませんが、緩斜面だとターンを行うことが難しくなります。
そこで、フォールラインに板を垂直にして斜面に「完全に」停止します。
低い姿勢をとり、伸び上がらずに先落としから動き出し1ターンしてください。
動き出しは、山側のストックで少し押してください。
ターン全体で滑らかに板をずらし、板が反対に向いたら「完全に」停止してください。

 

 

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症状と原因

スムーズにターンができましたか?
出来なかったか、出来たとしても滑らかではなくぎこちない動きになった方が多かったと思います。
それでは、症状とその原因、そして、そのことがコブの中ではどのように現れるか説明します。

症状:動き始めることができない

原因    :谷側の板でピボットができるポジションに荷重できていない
コブでの滑り:低い(コブを吸収した)姿勢で切替を行うことができない
       その結果、切替で伸び上がってしまう。

斜面に停止している状態は、ターンの切替の部分に当たり、滑り(動き)出すには谷側の足でピボットができるポジションに荷重する必要があります。
滑りだせない方は、荷重ポイントが前すぎている、あるいは山側の足に多く荷重しています。
どちらの場合も、伸び上がり山側の足をハの字に開き出さないとターンが始まりません。
しっかり、谷側の足、そして踵のあたりのピボット動作ができるポジションに荷重を行ってみてください。

症状:なかなか谷回りから山回りにならない

原因    :外足に重心移動ができていない
コブでの滑り:荷重が内足に残り、安定したターンができない

停止状態から動き出すときには谷側の足のピボットができるポジションに荷重していましたが、動き出すと直ぐに外足のピボットのできるポジションに重心を移動する必要があります。
コブの中では体の下から板を外さないようにしますが、それでも腰幅半分ぐらいの左右への重心移動が必要です。
この左右への重心移動がスムーズに行えると、谷回りからずらし始めることができるようになります。

症状:山回りで板が真っすぐ進む

原因    :谷方向への重心移動が少ない
コブでの滑り:体重が山側に残り次のターンを始めることができない

山回りでは、整地小回りと同じようにコブの中でも外足(谷側の板)にしっかりと荷重を行うことが必要です。
谷方向への重心移動が少ないと、体が山側に残ったままになり、山側のエッジ(内足のアウトエッジと外足のインエッジ)が立ち、板が真っすぐ進んでしまいます。
そして、次のターンに入ることができないので、そのままコースアウトになります。

症状:なかなか停止することができない

原因    :捻りが弱い
コブでの滑り:十分に減速できず、暴走する

捻りが弱いと外向傾がとれず、板の進行方向に上体が向き、ターンが終わりません。
停止するためには、上体をフォールラインに向け板の進行方向と角度をつける必要があります。
捻りは主に股関節で行いますが、足首の捻りも使えるようになると、よりスピードコントロールがしやすくなります。

症状:左右、どちらかのターンができない

原因    :左右のバランスが悪い
コブでの滑り:左右のどちらかに発射することが多い

次に先ほどと逆のターンを行い、同じようにターンを確認してください。
右利きの人は、意識をせずに立った状態で右腰が前に出ている人が多く、右ターン(左外足)を不得意としている人が多くいます。
その結果、自然にできたコブの場合、フォールラインに向いて左側のコブは直線的、右側のコブは深い孤になっている場合がほとんどです。
人間誰しも大なり小なり左右差はあるので、不得意なターンの練習量を増やし、左右の動きを近づけてください。

 

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ステップアップ

この1ターン、初めて行うと落差が5m以上の大きなターンになると思います。
しかし、コブの間隔(ピッチ)がそんなに広いことは稀で、広くても4mぐらい、細かいものだと3m強の場合もあります。
そこで、整地で可能な限りターンを小さくする、すなわち、ずれの大きなターンを練習してみてください。
練習すれば、板一本分、2m弱の落差でターンが出来るようになると思います。

 

 

まとめ

単純な練習ですが、スムーズに出来るようになるには多くの要素が必要になります。
できるようになると、コブの滑りに変化が起きていること間違いなしです。

  • 停止した状態で、谷側の足のピボットができるポジションに荷重する
  • 動き始めたら左右の重心移動を行い外足のピボットができるポジションに荷重する
  • しっかりと捻り動作を行い、外向傾をとり、停止する

 

コブの滑り方のまとめ はこちら
コブ・小回りの練習方法のまとめ はこちら

コメント

  1. なるほどこれが整地練習の極意ですね。
    早速試してみみます。次の週末が待ち遠しいです。それにしても素晴らしい分析力ですね。

    • ありがとうございます。
      練習、頑張ってください(^^)