スキー 柔軟性は必要か? 捻りの練習で、ローテーションを解消

コブの滑り方

スキーレッスンに入ると、上体のローテーションを指摘されることがあると思います。
捻り動作が不十分なために起こる現象ですが、体が硬いことが原因と考えている方が多く見受けられます。

私は、日常生活に支障がない程度の柔軟性があれば、ローテーションの矯正は行えると思っています。
ただし、日常生活で使わない「捻り」動作は、柔軟性が十分にあっても練習しなければできない人がほとんどです。

以前は柔軟性なんて考えたこともありませんでしたが、足の複雑骨折を経験して、そのリハビリの過程で深く考えるようになりました。

ローテーション

ローテーションとは

ローテーションとは、山回りで上体の動きに続き板が動くことです。
板の先端よりも胸の向きがターン内側になります。
スムーズに板を動かすことができず、上半身の力を借りて板をまわそうとする場合に起こります。
また、片方のターンでのみローテーションしている人もいます。

コブや小回りでローテーションすると、体が必要以上に横方向を向いてしまい、次のターンに入りづらくなります。
特にコブでは、ターンに時間的余裕がないので、体をフォールラインに向けるのに時間がかかってしまい、発射の原因になります。

ローテーションの原因

ローテーションの主な原因は2つあります。

ひとつは、荷重位置が悪い、あるいは外足のエッジが立ちすぎるなど踵を押し出しながらターンすることができないパターンです。
板が動かないと、どうしても上半身の補助(ローテーション)を使い板を回そうとしてしまいます。

もう一つが、股関節が思い通り動かない場合です。
太腿の捻り動作を使い下半身だけで板を動かす必要があるのですが、両股関節を連動して捻ることができないと下半身の動きに釣られて上半身も動いてしまいます。
このパターンの場合は、捻りの練習を重点的に行う必要があります。

柔軟性と捻りの関係

柔軟性

まずは柔軟性とはなんぞやということですが、これは関節の可動域と言い換えることが出来ると思います。
可動域が広い=柔軟性が高いとなります。
専門的には柔軟性には(静的可動域と動的可動域)x (受動的可動域と能動的可動域)の4種類あるそうです。
本来は動的可動域を見ていく必要があるのですが、ここでは話を分かり易くするために股関節を含めた下肢の関節の静的可動域を見ていきたいと思います。

股関節

股関節は特殊な形状をしていて、前後、左右、ひねりなど他の関節にない動きができます。
また、可動範囲が大変広い関節です。
ただ、スキーでは体操選手のような柔軟性を必要とされているわけではなりません。
膝を曲げた状態で、膝が胸に着けば十分です。
実際滑っていると、太腿の内側が胸に近づくのですが、普通の人にとっては問題ないく出来ると思います。

膝は前後にしか曲がりません。
胡座(あぐら)をかけるぐらいの柔軟性があれば十分です。

ちなみに、私は骨折の影響で胡座はきついです。
正座をすることは、夢のまた夢です。

足首

スキーブーツに15度前後の前傾角がついています。
ブーツで固定されているので、ほとんど動くことはありませんが、屈んだ状態で無理なく脛がブーツのタング(前の部分)に当たる程度の柔軟性は必要です。

捻り

前項で見てきたように、捻りを行う上で健常者であれば柔軟性が問題となることはまずありません。
しかし、実際に滑るとローテーションがでてしまい、なかなか矯正できない人がいます。
これは、柔軟性の問題ではなく、スキーで必要な両股関節が連動した捻り動作が出来ていないからです。
この動きは日常生活で使われることが無く、練習をしないと筋肉への指令の出し方が分かりません。
柔軟性の問題ではあいことは、片足づつであれば、だれでも簡単にできることからも分かります。

股関節

スキーで行う股関節の捻りは、骨盤の位置を固定して両足を同時に同じ方向に捻る必要があります。
一見簡単そうですが、両股関節を同時に同じ方向に捻った時に、ほとんどの人は腰が前後に動いてしまいます。
この腰の前後の動きがローテーションとなって現れます。

運動神経の悪い私は、この両股関節の捻りがさまになるまで3年かかりました。
練習方法は、次のページにある「下半身の動きで横移動」にあります。

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最後に

ローテーションの原因は柔軟性の問題ではなく、スキー独特の捻り動作が出来ていない可能性が高いと思われます。
この動きは日常生活にないので、練習することが重要です。

誤解の無いように言っておきますが、けが予防の観点から柔軟性はあるに越したことはありません。

 

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