スキー板とビンディング、名称と選び方

スキー用語・道具

スキーが楽しくなり、初めてスキー板を買いたくなった。
今使っているスキー板が物足りなくなり、次のスキー板を買いたくなった。
そんな時のスキー板選び方と、スキー板とビンディングの名称をご紹介します。

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スキー板とビンディングの名称

板には、左右はありません。(*)
同様にビンディングにも左右は無く、右足、左足どちらに履いても問題ありません。

*)一時期、左右非対称の板もありましたが、今ではあまり見かけることが無くなりました。

ビンディング

スキー板にブーツを固定する金具です。
英語(Binding)の発音で、バインディングと呼ばれることもあります。
昔は板とビンディングは別売で、購入後取り付けを行っていました。
その後、板の性能を発揮するために始めから板とビンディングが取り付けられた状態で販売されることも多くなり、中には取り外しができない製品もあります。

トゥーピース と ヒールピース

ビンディングは2つ部分で構成されています。
前側(つま先側)をトゥーピース、後ろ側(踵側)をヒールピースと呼びます。
トゥーとは、英語ではToeと書き つま先 と言う意味です。
ヒールとは、Heelと書き踵と言う意味です。

プレート

プレートは板に取り付けられ、その上にビンディングを取り付けます。
アルペンスキーの板など、剛性が必要な場合に使われます。
プレートにはもう一つのメリットがあります。
カービングスキーになり、板のセンター部分がブーツの幅よりも細くなりました。
深い内傾角をとろうとしたときに、ブーツが雪面に当たってしまいますが、プレートを入れることによりブーツの位置が高くなり、雪面に当たりにくくなります。

トップ と テール

板のビンディングのトゥーピースより前をトップ、ヒールピースより後ろをテールと言います。

R(Radius:半径)

板にはサイドカーブ(曲線)がついていて、その大きさをRで表します。
たとえばR=15 とはサイドカーブが半径15mの円になっていることをさします。
板によっては、トップ、中央部、テールでRが異なることがあります。
Rが小さいほど小回りに向いています。

 

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選定ポイント

各メーカーから毎年ニューモデルが発売され板も年々進化しています。
しかし、その違いが分かるようになるためには、相当な腕(足?)前が必要です。
一般の方であれば、数年前のモデルでも、人から譲り受けたものでも、ニューモデルと大きな違いはないと思います。
板の新しさよりも、次にあげるポイントの方が大きく滑りに影響してきます。

用途・タイプ

よくゲレンデ目にするのはアルペンスキーと言うタイプの板です。
その他にも、モーグル用、バックカントリー用などがありますが、まずはアルペンスキーを選んでください。
アルペンスキーは、レース用、デモ用(トップモデル)、セカンドモデル、サードモデル、レンタル用などに分かれます。
選手用のは剛性が強く、板を操作するのに脚力が必要になってきます。
カタログで定価をみれば、だいたいどのモデルであるか想像ができます。
スキーを始めて間もない方、体重の軽い方は男性であっても、セカンドモデルかサードモデルがお勧めです。

R(Radius:半径)

板のサイドは曲線になっており、それをRで表します。
たとえばR=15とは、半径15mの曲線と言う意味です。
 小回り用    R=11~14 ぐらい
 オールラウンド R=14~16 ぐらい
 大回り用    R=16~19 ぐらい
の板が多いようです。
一般のスキーヤーであれば、小回り用かオールラウンドがお勧めです。

長さ

用途によって変わってきますが、一般スキーヤーであれば、自分の身長より短い板を選びましょう。
小回り用であれば、女性で155~160cm、男性で160~165cmぐらいでしょうか。
オールランド用は小回り用+5~10cmぐらいです。

ビンディング

ビンディングの性能も向上し、メーカー間の差はあまりありません。
選定基準はビンディングの調整可能な解放値になります。
解放値とは、転んだ時など衝撃をうけた時にブーツがビンディングから外れやすさを調整する値です。
レンタルスキーなどは2~4ぐらいの低い値に設定されています。
大きくすれば良いというものではなく、解放値は体重、ブーツソール長、技術レベルなどで決まります。
一般スキーヤーで解放値を10以上にする必要はほとんどありません。
したがって、解放値が最大10~12もあれば十分です。
逆に、最大解放値が18とか大きなものはレース用で、最小解放値も大きいのでお勧めしません。
ビンディングの場合は、大は小を兼ねないので気をつけてください。

 

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板の交換時期

壊れた時

これは分かり易いですよね。
私も今まで何本も板を壊したことがありますが、壊れやすいところは次の通りです。

・トップが折れる(曲がる)
・ビンディングの下が折れる(曲がる)
・エッジが剥がれる
・スキー板のトップやテールが剥がれてくる
・ビンディングを止めているネジがとれる

劣化した時

滑走中にスキー板が壊れると、怪我につながることがあります。
滑走終了後、スキー板を片付けるときに次のことを確認してください。

・板を合わせた時に、トップが広がっていないか(チューリップともいいます。)
・ビンディングがゆるんでいないか
・ソール(板の裏)に大きな傷がついていないか
・今までと変わったところはないか

上達した時

今履いているスキー板ではものたりなくなってきた時が変え時です。
たとえば、次のように感じだした時です。

・スピードを出すと、板がばたつく
・板が撓んでも、戻ってこない
・板が柔らかすぎる

 

購入時期

ニューモデル

近年は各メーカーともに、板の生産量、輸入量を絞り、シーズン初めに売り切るようなってきました。
中には、ほぼ受注生産のメーカーもあります。
必ず手に入れたいニューモデルがあるのであれば、夏の間に予約することをお勧めします。
少し生産量に余裕のある板は1月くらいから値下がりしてきます。

旧モデル

ニューモデルがでるころには、相当値下がりしています。
その後は、あまり値段は変わりません。
前シーズンの板を夏に買うのがお買い得です。
ただし、希望のスキー板がない可能性があるのであしからず。

 

最後に

スキー板を選定する時のポイントをあげてきましたが、いかがだったでしょうか。
いろいろな情報を集めて検討されていると思いますが、選ぶのはご自身です。
最後は、ビビッ、と来たスキー板を選んでください。
愛着の湧くスキー板であれば、上達間違いなしです。

 

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