スキーに何度か行くと道具が欲しくなってきます。
まず始めにウェアーを買う人が多いと思いますが、次にスキーブーツを買うことをお勧めします。
足に合うかどうかでスキーの楽しさが全然変わってきます。
それでは、ブーツの名称と選び方のポイントをご説明します。
スキーブーツの名称
スキーブーツは履くときにブーツが前に開くフロントエントリー、後ろに開くリアエントリー、その中間のスリーピースと呼ばれるものがあります。
ここでは、最も多くの方が履いているリアエントリー式のブーツについて解説します。
シェル
シェル
ブーツの外側のプラスチックスの部分です。
2つの部分に分かれていて、上部をアッパーシェル、下部をロアシェルと呼びます。
ソール
ブーツの裏側のことです。
コバ
ブーツの前後にあるビンディングでブーツをスキー板に留めるためにある出っ張った部分です。
コバは木場と書き、なぜか日本語です。
バックル
ブーツを履いた後、しっかりと占めるための部品で、下から第1バックル、第2バックル、第3バックル、第4バックルと呼びます。
子供や初心者用のブーツには、第3バックルまでのものもあります。
カントパーツ
カント(cant)と傾斜のことで、左右のブーツの傾きを調整する部分です。
カント調整用の専用工具で調整を行います。
パワーベルト
シェルの上部をしっかり固定することで、ブーツを前に押したときにシェルの変形を抑え、板にしっかりと力を伝えるためのベルトです。
インナー
インナー
シェルの内側にある柔らかい部分、足が触れる部分で、大きく分けると2つのパーツからなります。
タング
インナーの2つのパーツうち、前にあるパーツをタング(Tongue)と呼びます。
タングとは舌という意味で、焼き肉屋ではタンと呼ばれます。
インソール
インソールとは中敷きのことで、インナーの内側に入れます。
インソールを足型に合わせて熱成型し、よりフィット感を高めることもあります。
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選定ポイント
タイプ
大きく分けるとバックルタイプとリアエントリータイプがあります。
バックルタイプは、シェル(外側のプラスチック)を手の力で開き、その間に足を入れるブーツです。
足がしっかりと固定され、滑走中に安定感がありますが、ブーツを履くのがすこし大変です。
これから長くスキーをしていくのであれば、バックルタイプを選んで方が良いと思います。
リアエントリータイプは、ブーツの後ろの部分が開くようになっているタイプのブーツです。
ブーツを履くのが容易で、子供や初心者にお勧めですが、足を固定する力が少し弱いの滑走中の安定感にかけます。
レンタルブーツに、このタイプが使われることが多いです。
少し変わったブーツとしてカフ(前の部分)が開くタイプがあります。
ブーツを締める部分が金具ではなく、ワイヤになっているのが特徴です。
スキーの楽しみ方(分野)が良く分かってきたら、選択肢としてもよいかもしれません。
硬さ(フレックス)
ブーツの硬さを数値で表すことは大変難しいことです。
ブーツに使用される材料(プラスチックス)、ブーツの構造、また気温により硬さは変化します。
しかし、何も基準がないと分かりずらいので、目安として80~150ぐらいの数字が使われます。
気を付けていただきたいのは、これはあくまでも同じメーカー間での比較のための数字であるということです。
違うメーカーのブーツがそれぞれ110という数字であったとしても、硬さが同じわけはありません。
形状(足形)
国(人種)によって足形が違います。
一般的に、日本人は甲高幅広で、欧米人は甲低幅狭かつ長いのが特徴です。
そのため、海外メーカーの自国モデルは日本人には合わないので、日本特別モデルを作っています。
既製品で合うようであれば、それで問題ありません。
部分的に足にあたる部分を調整することもあります。
始めて購入する場合には、ハードルが高いですのですが、フォーミング(自分の足型に合わせたインナー)も一考です。
試し履き
スキーブーツを購入するときは、かならずショップで試し履きを行ってください。
靴を買うときも行うと思いますが、足からふくらはぎまで覆うスキーブーツを購入するときは試し履きがより重要になります。
人によっては、ふくらはぎが大きすぎて、ブーツにあたる人もいます。
購入時期
ニューモデル
ブーツ選びは時間がかかります。
夏の時期から展示会などを回り、実際に試し履きをして選んでください。
通信販売はお勧めしません。
旧モデル
旧モデルであっても、選び方はニューモデルと同じです。
お店に行くと旧モデルが残っている場合がありますので、お店の人に予算を伝え、最適なものを相談してください。
ブーツの交換時期
壊れた時
これは分かり易いですよね。
完全に壊れるまでいかなくても、プラスチックに劣化がみられた買い替え時です。
劣化した時
件数は少ないですが、滑走中にブーツが壊れるということもあります。
滑走終了後、ブーツを乾燥するときに次のことを確認してください。
- 変色はないか
- 亀裂が発生していないか
- 今までと変わったところはないか
異変を感じたら周りの人に相談してみてください。
上達した時
今履いているブーツではものたりなくなってきた時が買い替え時です。
たとえば、次のように感じだした時です。
- スピードを出すと、ブーツが変形することがわかる
最後に
ブーツ選びの重要なポイントは、1にも2にも自分の足に合うかどうかです。
そのためには、試し履きは必須です。
予算があるのであれば、フォーミングをお勧めします。
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