日本には約380の索道(リフト・ゴンドラ)があるスキー場があります。
2024/2025シーズンに営業するスキー場の総索道数と、索道が多いスキー場トップ5を調査しました。
スキー場の総索道(リフト・ゴンドラ)数
索道の運行は鉄道事業法で定められており、スキー場に設置されている索道は全て鉄道要覧に記載されています。
しかし、その中には計画中や運休中の索道も含まれています。
ここでは、スキー場で実際に稼働している索道の基数を調査しました。
索道数の定義
本ブログでの調査対象の索道を次のように定義しました。
- 2024/2025シーズンに営業を行うスキー場
日本のスキー場数(こちら)から営業中止のスキー場を除く - ロープから空中に搬器が吊り下げられた輸送手段であること
- ゲレンデに移動するための連絡用の索道は含める
- シャンツェ(スキージャンプ競技場)専用の索道は含めない
- シュレップリフト、ロープトゥなど滑走式のものは含めない
- 各スキー場の最新ゲレンデマップに掲載されていていること
- ただし、運休中と明示されているものは除く
- 乗車場所と降車場所を同じくする、並列する索道は2基と数える
スキー場の総索道数
2024年12月時点、2024/2025シーズンに営業数スキー場は376か所で、索道素数は1504基でした。
スキー場あたり、平均4基の索道がありました。
- 総索道数 :1504基
- スキー場数:376か所
- 平均 :4.00基/スキー場
これを設置されている索道数別にスキー場の割合をグラフにしました。
日本のスキー場の1/4は索道が1基であることが分かります。
3基以下のスキー場が60%、6基以下のスキー場が88%という結果になりました。
索道が7基以上のスキー場は急に少なくなり、併せて12%です。
索道が多いスキー場 トップ5
索道数1位と2位は、3位以下を大きく引き離しており、当分の間は順位の変動はなさそうです。
3位以下は接戦で索道の統廃合があると順位の変動が起こります。
1位
志賀高原マウンテンリゾート
索道数:46基
内訳
・ゴンドラ: 6基
・クワッド:12基
・トリプル: 5基
・ペア :21基
・シングル: 2基
日本最多の利用者数を誇る志賀高原が、索道数でも1位となりました。
ゲレンデマップ等では、18か所のスキー場と紹介されることもあります。
索道の数は、昨シーズンよりペアリフトが1基減少しました。
2位
蔵王温泉スキー場
索道数:32基
内訳
・ロープウェイ:2基
・フニテル: 1基
・ゴンドラ: 1基
・クワッド: 4基
・トリプル: 2基
・ペア :22基
・シングル: ー
東北を代表し、樹氷で有名な蔵王が2位に入りました。
老舗のスキー場で、歴史あるリフトが多いのが特徴です。
索道の数は、昨シーズンよりペアリフトとシングルリフトが2基づつ減少しましたが、既にほとんど動いていなかったリフトで、正式に廃止になったようです。
3位
白馬八方尾根スキー場
索道数:21基
内訳
・ゴンドラ: 1基
・クワッド: 5基
・トリプル: 3基
・ペア :12基
毎年のようにゴンドラの建て替えの話が出ては消えていましたが、やっと正式に新ゴンドラの建設が決まりました。
広大なスキー場に多彩なコースを備えているので、索道の統廃合が進めばより魅力的なスキー場になることでしょう。
4位
ハチ・ハチ北スキー場
索道数:20基
内訳
・クワッド: 3基
・トリプル: 5基
・ペア :10基
・シングル: 2基
関西で最もリフトが多いスキー場です。
5位(同数)
上越国際スキー場
索道数:19基
内訳
・クワッド: 3基
・トリプル: 3基
・ペア :13基
かつては、20を優に超えるリフトが架かっていましたが、年々その数を減らしています。
5位(同数)
菅平高原スノーリゾート
索道数:19基
内訳
・クワッド: 3基
・トリプル: 3基
・ペア :13基
5位(同数)
エイブル白馬五竜&Hakuba47
索道数:19基
内訳
・ゴンドラ: 2基
・クワッド: 4基
・ペア :13基
最後に
索道数だけみると、意外と多いように感じますが、ゲレンデマップをみると年季が入ったであろうリフトが並んでいる場合が多く、整理統合したら効率がよくなるんだろうな、と思うことが多々ありました。
スキー場の統廃合が進み、投資が行われて、リフトの統廃合も進むことを期待しています。
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