2020/2021シーズン、気象庁の季節(寒候期)予報では、北海道、東北は平年より暖かく、北陸、関東から西日本にかけては平年より寒いと発表されました。
北海道、東北の方には申し訳ないのですが、関東以西は平年より寒いと聞いてワクワクしています。
しかし、ふと平年より寒いとはどんな気温なんだろうと思い、調べてみることにしました。
季節予報、1か月予報、3か月予報
長期予報には4種類あり、それぞれ次の日時で発表されます。
- 1か月予報:毎週木曜日
- 3か月予報:毎月25日頃
- 寒候期予報:9月の3か月予報と同時
- 暖候期予報:2月の3か月予報と同時
10月25日に最新の3か月予報(11月~1月)が発表されたが、季節予報とほぼ同様でした。
平年とは?
次に、平年についてです。
気象用語としては、明確な定義があります。
今年は、基準の年が変わるので少しややこしいので、具体的に説明します。
平年並みとは、対象の30年間の内、気温の高い方から11番目と20番目の間に入る年の気温ということです。
対象期間は次のようになります。
2020年12月まで
対象期間:1981年~2010年までの30年間
2021年1月以降
対象期間:1991年~2020年までの30年間
対象期間が過去30年間ではないのがポイントで、2021年1月は10年に一度の期間変更の年に当たりました。
岐阜県高山市
では、平年並みの気温と降雪量の関係はどのようになるか、本州の中央に位置する岐阜県高山市で見てみたいと思います。
グラフは、1991年から2020年までの30年間の1月の平均気温を左軸、そのシーズンの年間降雪量を右軸に表し、平均気温の高い順に並べてあります。
暖冬の年(左から10番目の年まで)に、降雪量が少ないのは明らかですね。
平年並み(11~20番の年)と平年より寒い年(21番目以降の年)の降雪量の差はそこまで多くないようです。
出典:国土交通省気象庁
平均気温 | 平均降雪量 | |
平年より暖かい | 0.0℃ | 230 mm |
平年並み | -1.4℃ | 357 mm |
平年より寒い | -2.2℃ | 370 mm |
観測地点は市街地にあるので、スキー場はより気温が低く、降雪量も多いと考えられます。
また、グラフから見ても明らかなように、2020年1月の気温の高さは突出していました。
まとめ
気温と降雪量は完全に比例しているわけではありませんが、平年より寒いということは、降雪量も期待できそうです。
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