導入スキー場急増中! リフト自動改札システム

スキー場の施設・設備

近年、スキー場においてリフト自動改札システムの導入が急増しています。
コロナ下で人との接触を減らしたいという思いもありますが、それ以上にスキー場としてのメリットが大きく、欧米のスノーリゾートでは一般的なシステムとなっています。

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リフト自動改札システム

ゲートにICカードをかざすことで、ゲートがICカード内の情報を読み取り、有効/無効を判断しまします。
リフト券に使われるICカードはバッテリーレスのパッシブタグで、ゲートから送られてきた電波をICカード内のアンテナが受信し、電流が流れ、ICカード内の情報をゲートに送信することで通信が成り立ちます。
ゆえに、ゲートとカードが離れていたり、カードを何枚も重ねていたりすると、十分な量の電波を受信できず通信が行えません。
代表的なICチップを組み込んだカードにSUICA/PASOMOがあります。

リフト券の種類

リフト券の種類にはRFIDタイプとバー/QRコードタイプ(注)がありますが、日本で導入されているのはRFIDタイプのみではないでしょうか。
RFID(radio frequency identification)は「無線周波数を利用して、タグの識別情報読み取りを行う通信」と言う意味で、リフト券としては専用のICカードが一般的ですが、モバイルSUICAのようにスマートフォンをリフト券として利用できるタイプもあります。

(注)リフト券の発券に、QRコードを利用することはあります。

リフト券の発行

リフト券の販売をWeb経由で行うスキー場が増えてきました。
多くのスキー場では、窓口価格よりWeb購入価格の方が安く設定されています。

初回発券

発券方法は簡単です。
Webでリフト券を購入すると、購入完了後にメール等で、QRコード/購入番号が送られてきます。
スキー場の発券機に、携帯電話に表示させたQRコードをかざすか購入番号を入力するとリフト券が発券されます。

2回目以降

2回目以降は、初回に購入したリフト券にWebからチャージを行うことができます。
発券機に立ち寄ることも不要で、スキー場に着いたら直接リフト乗り場に向かうことが可能です。

チャージされたリフト券を利用したことがありますが、SUICAの残高照会のようにチャージ状況を確認する方法が無いので、ゲートをくぐるまでちょっとドキドキしました。
リフト券は、ゲートをくぐると利用開始となります。
複数枚の未使用のリフト券を持っている場合、ゲートで反応してしまう可能性が有りますので、その日に利用しないリフト券を持ってゲートをくぐらないことをお勧めします。

導入メリット

スキー場

スキー場にとって、リフト自動改札システムを導入することには多くのメリットがあります。

券売窓口の縮小

Webでリフト券を購入すると、スキー場の自動発券機でリフト券を発行可能です。
また、券売窓口でリフト券を購入したとしても、2度目からはWebで購入し持っているリフト券にチャージ可能となります。
これらのことにより、券売窓口を今までより少ない人数で回せるようになります。

リフト改札係が不要

リフトのゲートが自動になることにより、検札(改札の人)が不要になります。
休憩時間が必要なので、1か所のゲートに、最低2人/日の人が必要であり、かつその方々の人件費、ユニフォーム代、教育費等が不要となります。

乗車回数のカウントが不要

リフト・ゴンドラは正式には索道と呼ばれ、鉄道事業法に基づき建設・運用する必要があります。
法律に基づき、回数券が無く1日券しか販売していないスキー場でもリフト乗車人数をカウントします。
改札係と兼務している場合が多いと思いますが、この作業が不要になります。

カウントはリフト小屋の中や、リフト係の方が腰にカウンターを着けて行っています。

柔軟なリフト券の設定

最近増えてきたリフト券の種類として時間券と言うものがあります。
従来からあった「リフト券販売から3時間」券というようなものではなく、1時間券の25回セットなどで販売することもできます。
また、同じシステムを導入しているスキー場であれば、簡単に共通券の販売もできます。
たとえば4時間券で、Aスキー場で2時間滑った後に、Bスキー場で2時間滑る、といった利用方法も可能になります。
このように、今までにないタイプのリフト券の販売が可能となります。

このようなリフト券の活用も可能になります。
リフト1日券8800円のルスツリゾートを「25時間券+5」で滑り倒す方法 はこちら

顧客データの収集

大規模なスキー場であれば、年間延べ数十万人の利用者があります。
しかし、これだけの利用者がありながら、利用者の属性(性別、年齢、住所など)が分かっているのはシーズン券購入者だけでした。
要は、どのような年代のどこに住んでいる利用者が多いか、というような販売促進をする上で必須の情報が全く集められていなかったのが実情です。
そのため、効果的なキャンペーンが打てず、どのスキー場も同じようなプロモーションになっていました。
しかし、リフト券をネットで購入することが主流となってくると、アカウント登録時に属性データが収集が可能で、集客したい客層に対して特別な割引クーポン配布、といったことができるようになります。

利用者

利用者のメリットとしては、出発前にWebでリフト券を買うことができ、リフト売り場に並ばすに、スキー場に着いたら一直線にリフトに向かうことが出来るようになることです。
また、リフト券の選択肢の拡大や割引など、スキー場が行う施策のメリットを享受できます。

導入デメリット

スキー場

スキー場にとって、初期投資・維持費用が最大のデメリットです。
小規模なスキー場だと投資費用を回収できないので、導入は難しくなります。

利用者

利用者にとってデメリットは、ICカード式の場合、500円ぐらいのデポジットがとられることです。
我が家にもありましたが、帰る時に返金を忘れて、ちょっとしたお土産になりました(笑)
現在は薄型のICカードが主流になりデポジットが不要で、デメリットが無くなりつつあります。
今後は、グランスノー奥伊吹で国内初導入されたスマートフォン型リフト券が増えてくるかもしれません。

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メーカー

ウインタースポーツのメッカ、オーストリアの2社が大きなシェアを持っています。

Axess

販売元 :Axess AG、オーストリア
日本法人:AXESS JAPAN 株式会社

HP 

導入実績

世界53カ国にわたり、スキー場や観光地をはじめ、展示会・会議場、スタジアム、レジャー・テーマパーク、観光用交通手段など多岐にわたる場所に導入されています。

  • ゲート納入数 :2万4000基以上
  • カード発行枚数:285億6000万枚
  • ゲート通過人数:延べ28億人/年

導入スキー場

  • 星野リゾート トマム(北海道)
  • カムイスキーリンクス(北海道)
  • 十勝サホロリゾート(北海道)
  • ルスツリゾート(北海道)
  • サッポロテイネ(北海道)
  • キロロリゾート(北海道)
  • 星野リゾート アルツ磐梯(福島県)
  • 星野リゾート 猫魔スキー場(福島県)
  • 神立スノーリゾート (新潟県)
  • ロッテアライリゾート(新潟県)
  • 菅平高原パインビークスキー場(長野県)
  • 高鷲スノーパーク(岐阜県)
  • 鷲ヶ岳スキー場(岐阜県)
  • ホワイトピアたかす(岐阜県)
  • 峰山高原リゾートホワイトピーク(兵庫県)

SKIDATA

販売元 :SKIDATA GmbH、オーストリア
日本法人:スキーデータ合同会社

HP 

導入実績

SKIDATAの入退場管理システムは、世界100か国以上、スキー場、レジャー施設、テーマパーク、スタジアム、空港、ショッピングモール、商業施設、スパ、温泉、展示会等において、1万件以上の導入実績を誇ります。
日本国内では60ヶ所以上のスキー場が導入しています。

導入スキー場

  • ニセコ・ユナイテッド(北海道)
  • みやぎ蔵王えぼしリゾート(宮城県)
  • 川場スキー場(群馬県)
  • ガーラ湯沢スキー場(新潟県)
  • スキージャム勝山(福井県)
  • 竜王スキーパーク(長野県)
  • 菅平高原スノーリゾート(長野県)
  • HAKUBA VALLEY(長野県)
  • めいほうリゾート場(岐阜県)
  • グランスノー奥伊吹(滋賀県)

 

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