スノーモービル、免許、値段、性能、スキー場での用途は?

スキー場の施設・設備

スキー場で滑っていると、パトロールが颯爽とスノーモービルで走り抜けていくシーンに出会うことがあります。
かっこいいな、運転してみたいな、と思ったことはありませんか。

 

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フリースタイル スノーモービル

驚くようなスノーモービルの映像を見つけました。
スキー場、街、鉄道会社などの全面協力のもと、スノーモービルの性能を最大限に引き出した、見る者を惹きつけるアクロバティックな運転を披露しています。

Levi LaVallee

スノーモービルのライダーは、1982年8月31日生まれのアメリカ人Levi LaValleeで、撮影は地元の米ミネソタ州のダルースで行われました。
LaValleeは幼い頃から地元のSpirit Mountainで開催されるスノークロスレースに参加していましたが、街の中を走ったらどんな感じになるのだろうとよく考えていたそうです。
LaValleeは、スノーモービルの限界に挑戦し、BMX、フリースタイルモトクロス、スノーボードのスタイルをトリックに取り入れることで進化し続けています。
また、X Gamesのスノーモービル競技で、7つの金メダルを含む13個のメダルを獲得しています。

 

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スノーモービルの用途

ゲレンデのスノーモービルの用途はさまざまです。

移動手段

一番重要で頻繁に利用されることが、本来の目的としての移動手段です。
早朝、リフトが動き出す前、パトロールがコース整備やアバランチコントロールを行うときに現場に向かう手段として利用されます。
リフト営業開始後も、作業のためにスタッフを運ぶこともあります。

搬送手段

ゲレンデの中のレストランへの食材などの配送、パトロールの資材の運搬など、スノーモービルに牽引車を取り付け荷物を運びます。
ゲレンデで怪我人が出た場合、担架に乗せた人を運ぶこともあります。
担架はスキー場の上部に常備されていて、利用した担架を元の場所に戻す時にもスノーモービルが使われます。

アクティビティ

雪上アクティビティとして、スノーモービルコースがあります。
スキー場を使うと危険なので、スキー場に隣接する場所にコースがあります。
カナダでは、新雪の斜面で自由にスノーモービルを運転ができ、楽しさ倍増でした。
ただ、はしゃぎすぎて斜面でバランスを崩すと、横転したりするので、気を付ける必要があります。

 

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運転免許と運転技術

雪山などの私有地内を走行するので運転免許は必要ありません。
これは、スノーモービルに限ったことではなく、全て乗り物で免許不要です。
ただし、公道の上を走る場合は免許が必要となります。
しかし、ヤマハのHPでは、スノーモビルは国土交通省の認可を受けていないので、ナンバープレートの取得ができず、公道を走行することができないとあります。

小型特殊自動車

スノーモービルを購入した状態で、公道を走ることはできません。
改造を行い、普通二輪車(バイク)として運転したいという方もおられるようですが、排ガス規制をクリアするなど、ハードルが高く現実的ではないようです。
ナンバープレートを取得する方法としては、農作業用のトラクターやフォークリフトと同様に小型特殊自動車として登録する方法があります。
しかし、その場合もウインカーをつけるなどの改造が必要で、大変な費用が掛かります。
これらの困難を乗り越え登録が終わるとナンバープレートが発行され、晴れて小型特殊免許で公道を走ることができます。
ただ、小型特殊自動車は最高速度15km/h以下であるため、どのような目的で公道を走行するのかが問われそうです。
ちなみに税金は、年間5,900円です。

民間資格

民間資格としては、日本スノーモービル安全普及協会のインストラクター資格があります。
かつては、ヤマハスノーモビルライセンスがあったようですが、現在ヤマハのHPでライセンスに関する記載を見つけることができません。

運転技術

スノーモービルのアクセルとブレーキはハンドルに付いています。
原付バイクを運転したことがある方であれば、直ぐにスノーモービルを運転できると思います。
バイクと違い左右にキャタピラが付いているので、止まっても倒れることもありませんが、運転には注意が必要です。
雪上で時速数十キロがでるため、段差があると車体が飛び跳ねます。
また、登坂性能が高くゲレンデをぐいぐいと登っていける半面、車体が重いので雪が締まっていない場所だと車体が傾き、倒れる危険性があります。

以前、某スキー場では、お客様に朝一番の綺麗なバーンを滑っていただくために、スノーモービルはゲレンデの端を移動していました。
しかし、足場が悪いところで車体が傾き、転倒をしてしまい、それ以降はゲレンデの中央を移動するように指示がでました。

 

全日本スノーモビル選手権

日本一早いスノーモービル乗りを決めるシリーズです。
コロナウイルスの影響で中断していましたが、2023年に全6大会で復活しました。

Rd. 大会名 日程 開催クラス 会場
1 関東
大会
2023/01/29 公認:SX-PRO
   SX-A1
   SX-B1
承認:SX-A2
   ジュニア
   スノークロス200
   MFJ OPEN CUP
ロッテ アライリゾート
(新潟)
2 真狩
大会
2023/02/04
-02/05
同上 真狩村特設会場
(北海道)
3 士別
大会
2023/02/11
-02/12
同上 士別市特設会場
(北海道)
4 美瑛
大会
2023/02/18
-02/19
同上 ウィズユー四季彩の丘
特設コース
(北海道)
5 青森
大会
2023/03/11 同上 岩木青少年
スポーツセンター
(青森県)
6 青森
大会
2023/03/12 同上 岩木青少年
スポーツセンター
(青森県)

HP 

 

メーカー

ヤマハ発動機株式会社(撤退予定)

現在、国内唯一のメーカーです。
世界の過酷な環境で磨かれた基本性能と実用性・信頼性が定評の2ストロークモデルのVK540Vと、力強い走破性と快適性、実用性に、上質で安定した操縦性を持つ高性能モデルのVK Professional II EPSを販売しています。

しかし、2023年6月28日、残念ながらスノーモービル事業からの撤退を発表しました。
日本は2022年モデル(現在は在庫販売のみ)、欧州は2024年モデル、北米は2025年モデルで販売を終了する予定です。

スノーモビル事業からの撤退について はこちら

  VK540V VK Professional II EPS
希望小売価格(税込) 1,185,800円 1,578,500円
エンジン種類
配列
気筒数
空冷
2ストローク
直列2気筒
水冷
4ストローク
直列3気筒
総排気量(cm³) 535 1,049

HP 

Arctic Cat(アークティックキャット)

Arctic Cat Inc. アメリカ
日本法人:アークティックキャットジャパン株式会社

  BLAST Series M 8000 Series
希望小売価格(税別) 1,518,000円 2,266,000~2,288,000円
エンジン 65 馬力水冷1気筒
22 kg軽量エンジン
165 馬力水冷2気筒
C-Tec2エンジン
総排気量 397 cc 794 cc

HP (日本法人)

BRP

BRP Inc. カナダ

日本では航空機で有名なBombardier(ボンバルディア)社からスピンオフしたBRP社が、Ski-Doo(スキー・ドゥ)ブランドでスノーモービルを販売しています。

製品ラインナップ

  • SUMMIT
  • SUMMIT NEO
  • BACKCOUNTRY
  • EXPEDITION
  • GRAND TOURING
  • SKANDIC
  • TUNDRA

HP 

POLARIS(ポラリス)

Polaris Inc. アメリカ

米国ではRMK Sleds、Switchback Sleds、INDY Sleds、Voyageur Sleds、TITAN Sledsと5ブランドに20製品以上をラインナップしています。

  650 PRO RMK 155 550 VOYAGEUR 155 PROSTAR S4 TITAN
ADVENTURE 155
希望小売価格(税込) 2,252,250円 1,595,000円 2,678,500円
エンジン 650パトリオット
水冷
2シリンダー
Liberty550
空冷
2シリンダー
ProStar S4
水冷
2シリンダー
総排気量 650 cc 544 cc 998 cc

HP 

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