2018/19、2019/20シーズンに新潟県で行われた延べ3会場のクラウンプライズ検定の結果から、攻略のポイントを考察しました。
合格率
新潟県スキー連盟主催のクラウンプライズ検定は、テクニカルプライズ検定と同時開催です。
全会場とも検定員は、現あるいは元ナショナルデモンストレーターを含む技術戦の本選に出場していた方々でした。
主催 :新潟県スキー連盟
会場 :石打丸山スキー場(2019)、岩原スキー場(2019、2020)
受験者数:144名(延べ)
合格者数: 13名(延べ)
合格率 : 9.0%
同時開催のテクニカルプライズより高い合格率でした。
受験者像
全受験者137名(注)の平均点です。
フリー | 大回り | 小回り | 不整地 | 合計 | |
平均点 | 79.0 | 79.0 | 78.9 | 78.8 | 315.7 |
全種目とも、平均点がほぼ79点でした。
次に受験者毎の4種目の合計点の分布図です。
最頻値 :316
平均 :315.7
標準偏差:2.8
320点(80点 x 4種目) が合格点です。
315.7(平均点)±2.8=312.9~318.5点の間に約68%の人が入っています。
グラフからも、マイナス4点(全種目平均79点)の方が最も多いことがよく分かります。
(注)点数を読み取ることができなかった6名、途中棄権した1名の方を除いています。
合格者像
合格者とはどのような方でしょうか。
合格者数13名の平均点です。
また、なんと全員男性でした。
フリー | 大回り | 小回り | 不整地 | 合計 | |
平均点 | 80.2 | 80.1 | 80.1 | 80.3 | 320.7 |
全種目、ほぼ合格点の80点でした。
合格者の加点、減点種目
合格者の得点傾向をみるために、加点と減点種目の点数を調べました。
加点は全て81点、減点は全て79点でした。
「ー」
フリー | 大回り | 小回り | 不整地 | 加点種目数 |
81 | ー | ー | 81 | 2 |
81 | 81 | ー | ー | 2 |
ー | ー | 81 | 81 | 2 |
81 | ー | ー | ー | 2 |
ー | 81 | ー | ー | 1 |
ー | ー | 81 | ー | 1 |
81 | ー | ー | 79 | 1 |
79 | 79 | 81 | 81 | 1 |
ー | ー | 79 | 81 | 1 |
ー | ー | 79 | 81 | 1 |
ー | ー | ー | ー | 0 |
ー | ー | ー | ー | 0 |
ー | ー | ー | ー | 0 |
4名 | 2名 | 3名 | 5名 |
複数の種目で加点をされた方は4名、減点があったのも4名でした。
また、種目別ではコブで加点する方が最も多く5名でした。
攻略のポイント
合格者と不合格者の種目別平均点とその差です。
フリー | 大回り | 小回り | 不整地 | 合計 | |
合格者 平均点 | 80.2 | 80.1 | 80.1 | 80.3 | 320.7 |
不合格者 平均点 | 78.9 | 78.9 | 78.7 | 78.7 | 315.2 |
差 | 1.4 | 1.2 | 1.3 | 1.6 | 5.5 |
合格者の平均はコブが最も高く、不合格者の平均はコブが最も低く、大きな差がみられました。
また、合格者の点数でもわかるように、種目別でも減点がある人がほとんどいません。
したがって、整地種目で合格点をとり、かつコブの実力を上げる、というのが合格への近道のようです。
まとめ
クラウン合格には整地全種目での合格点を目指しましょう。
加えて、コブのレベルアップを目指してください。
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