2020/2021 閉鎖する(かもしれない)スキー場

2020/21シーズンに、閉鎖する、あるいは閉鎖するかもしれないスキー場です。

昨シーズンは小雪で営業日数が減少したことから、もともと脆弱であった営業基盤を維持できなくなったのかもしれませんが、閉鎖するスキー場が多い気がします。
地元の方々にとって慣れ親しんだスキー場がなくなるのは寂しく、また経済的にも大変なことだと思います。
一方、スキー場という産業として考えると、最盛期からスキー人口は1/3になりましが、スキー場の数は最盛期の約650から約500と25%しか減っておらず、供給過剰な状態が続いています。

産業としてのスキー場が復活するためには、もう少し生みの苦しみがつづくかもしれません。

新型コロナウイルスの影響で、営業中止をするスキー場は別途まとめました。

2020/2021 新型コロナウイルスの影響を強く受けたスキー場 はこちら

#2020年11月3日時点の情報です。

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閉鎖する(かもしれない)スキー場

北海道

芦別スキー場(営業中止)

指定管理者を募集したが応募がなく、6月末までの公募期間を8月末までに延長。
11月に芦別市から、今シーズンの営業中止が発表されました。

秋田県

横手公園スキー場(廃止)

2017年7月の豪雨によりゲレンデなど2か所で土砂災害が発生し営業を中止していましたが、廃止が決定したようです。

福島県

猪苗代リゾートスキー場

ファミリースノーパークばんだい×ばんだい

上記二つのスキー場は、イナパスという猪苗代町全スキー場が滑れるスキー場共通シーズン券に入っていませんでした。

HP等には情報がありませんが、どうなるのでしょうか。

新潟県

わかぶな高原スキー場(廃止濃厚)

関川村が期限までに赤字体質からの脱却の具体策を示せなかったとし、スキー場運営会社に立ち退きを要求。
村が直営する考えはなく、スキー場運営に名乗りをあげる企業があれば前向きに協議するとのことですが、赤字の補填をしないことが前提なので存続は難しそうです。
スキー場原状復帰のための見積作成の業務委託が締結されています。

胎内スキー場(営業決定)

胎内市は2020/21の営業中止を決定。
しかし、同市はクラウドファンディングを行っており、9月29日までに3千万円集まれば営業を行う予定。
9月29日時点:926件23,604,104円の寄付金が集まり、今シーズンの営業が決定しました。

長野県

飯綱高原スキー場(廃止)

2020年2月16日が最終営業日。
指定管理者を募集しましたが、応募がありませんでした。
約10年後に、設備の撤去と原状復帰を行うことが条件で、ハードルが高かったようです。

あさひプライムスキー場(存続)

当面の設備更新費用として必要とされる約1億2千万円の予算計上を行わないと、朝日村が決定しました。

Icelantic の輸入販売を行うフリーフロート、爺ガ岳スキー場を運営する大町温泉観光株式会社などグループ3社でつくる共同事業体のタジマモーターコーポレーション朝日が指定管理者に決定。
契約は2020年10月1日付け。

峰の原高原スキーゾート(存続)

2019/20シーズンから新会社での運営開始予定でしたが、台風19号豪雨災害により土砂崩れがおきるなど、復旧のため営業中止を発表。
しかし、今年に入りHPが無くなり心配していましたが、やっと情報がでてきました。

峰の原高原スキー場が「REWILD ‘NINJYA’ SNOW HIGHLAND」としてリニューアル!スキー、ボード、スノーフィートも取り入れ、忍者をコンセプトにした雪のテーマパークに生まれ変わります。初年度となるこの冬は、年末年始及び、金曜日午後からの週末営業が基本の変則営業。グリーンシーズンはグランピングも。(須坂市のHPより)

まずは一安心です。
今後、週末のみ営業するスキー場が増えてくるかもしれません。

富山県

あわすのスキー場(存続)

2020年6月18日に行われた社員総会で、スキー場運営のNPO法人「あわすの」が解散に向けて進むことが了承されました。
その後、有志による「あわすのスキー場の復活を支援する会」が発足し、存続の道を模索していたところ、債権者から債権の一部放棄の申し出有り、9月20日の総会でNPO法人「あわすの」存続が可決されました。

福井県

雁ヶ原スキー場(廃止濃厚)

運営する勝山観光施設が、2020年2月5日に福井地裁から破産手続開始決定を受ける。
勝山市、土地や設備取得をしないことを決定したようです。

岐阜県

揖斐高原スキー場(廃止濃厚)

揖斐川町が運営撤退方針。
続報が無いので、廃止決定でしょうか。

ひだ流葉スキー場(存続)

(株)NEWFLOWが指定管理者に指定され、9月定例議会で正式決定。
スキー場などで働いていた有志により新設された会社だそうです。

モンデウス飛騨位山スノーパークと飛騨舟山スノーリゾートアルコピア(存続)

高山市は、いずれか一方を廃止する方向。
今シーズンは、両スキー場とも営業を行う予定です。

飛騨高山スキー場(営業中止)

7月初旬の豪雨で大規模土砂崩れが起こり、リフト乗車場、レストハウスなどが壊滅的な被害を受けました。
ゲレンデも地形が変わるほど、土砂が流出しています。
今シーズンの営業は行わないことが決定しました。

チャオ御岳マウントリゾート(営業中止濃厚)

筆頭株主と連絡が取れず。
先行きがまったくみえません。

白川郷平瀬温泉 白弓スキー場(今シーズンは営業)

2020年度めどに閉鎖する方針。

兵庫県

ばんしゅう戸倉スノーパーク(存続)

マックアースが撤退。
若杉高原おおやスキー場を運営する若杉高原開発企業組合と仮契約。(8月31日議会で審議)
契約期間は2023年3月31日まで。

鳥取県

花見山スキー場

経営者の夫婦が高齢のため、休業を決定。
譲渡先等、地域の遊び場として残せるよう模索中。

島根県

琴引フォレストパーク(存続)

運営資金不足で町が県に財政支援を求める方針。
県が支援を検討中。
営業期間は2020年12月26日~2021年2月28日を想定。

瑞穂ハイランド

運営会社の瑞穂リゾート(株)の破産手続きが2020年4月22日に開始。
破産管財人が譲渡先を探しているようです。

アサヒテングストン

運営する(株)ユートピア・マウンテンリゾートは2020年5月22日に、松江地裁において破産手続きの開始決定を受ける

広島県

芸北国際スキー場(廃止濃厚)

昨年の運営会社のHPから名前が消え、スキー場のHPが無くなっています。

県民の森スキー場(営業中止濃厚)

指定管理者である庄原市の第三セクター、(株)比婆の森 が自己破産を申請。
少なくとも2020年12月31日までは、営業の再開を行わない方針。(市議会一般質問)

神奈川県

スノーパーク雲辺寺(廃止)

近年の雪不足の影響で、造雪に費用がかかりすぎることから廃止を決定したようです。

神奈川県

スノーヴァ溝の口-R246(廃止)

2020年3月31日に施設閉鎖

環境要因

ここで少しだけ、利用者数に影響を与える環境要因を少し考えてみたいと思います。

交通網の整備

日本中の交通網の整備が進み、スキー場までの道が整備されました。
スキー場に歩いて行ける人は限られており、車で移動することがほとんどだと思います。
その場合、30分、1時間、時間が余計にかかっても、条件の良いスキー場に行く人が多いと考えられます。

若年人口の減少

スキー・スノーボードなど、ある程度の筋力を必要とするスポーツは、若年層の方が実施される割合が多くなります。
すなわち、若年層の減少はそのまま、スポーツ人口の減少を意味します。

スキー場の標高

スノースポーツは降雪量などの天候に左右されます。
雨と雪の境目の標高に位置するスキー場は、安定した降雪を得ることが出来ず、結果として営業日数に影響がでてきます。
今後、標高の低い位置にあるスキー場は苦難が続く可能性があります。

最後に

バブル期の栄光が大きかっただけに、その後の環境変化についていけなかったスキー場が多く残っています。
特に、スキー場の半数以上を占める地方自治体が資金を出すスキー場は、税金という名の赤字補填が可能であり、市場原理が働きにくい状況になっているのかもしれません。
スキー・スノーボード人口は過去10年ほぼ横ばいで、ここに海外からの観光観光客を取り込めれば、発展の可能性が十分にある産業です。
しばらくは生みの苦しみが続くと思いますが、産業構造の改革を行い、魅力あるコンテンツになることを願ってやみません。

 

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コメント

  1. 胎内スキー場は最終的に2400万円近く集まって営業決定しました。雪が降ればという前提付きですが。支援金の募集は今後も継続するようです。

    • ニュースを見ました。おめでとうございます。
      今シーズンは、きっといいシーズンになると思います(^^)