新潟県スキー連盟主催で行われた3会場延べ6回のテクニカルプライズの結果から、攻略のポイントを考察しました。
合格者数と合格率
新潟県スキー連盟主催のプライズ検定の検定員は、ほぼ全員、現・元ナショナルデモンストレーター、SAJデモンストレーターで、テクニカルと同時に行われるクラウン検定と持ち回りで担当されています。
長い間、同じ方が検定員を行っているので、会場間での採点のばらつきは少ないです。
ちなみにこの方々、目合わせ(3名ぐらいの受験者を採点した時点で互いの点数を確認すること)なしで検定を行うぐらい採点基準がぴったりとあっています。
主催 :新潟県スキー連盟
検定会場 :2019年 岩原、石打丸山、上越国際
:2021年 岩原、石打丸山
:2022年 岩原
延べ受験者数:396名
延べ合格者数: 25名
合格率 : 6.3%
全ての都道府県のデータが公開されているわけではないので断言はできませんが、他県連主催のプライズテストに比べて合格率は低めだと思います。
平均点と得点分布
受験者の種目別の平均点は小回りが最も高く73.58点、大回りが最も低く73.41点、その差は0.17点差でした。
種目間の点差はほとんどありません。
実際の得点で表すと、平均的な受験者は73点と74点が2種目づつ、合計294点となります。
種目 | フリー | 大回り | 小回り | 不整地 | 合計 |
平均点 | 73.51 | 73.41 | 73.58 | 73.49 | 294.00 |
次に4種目の合計点の分布図です。
300点(75点 x 4種目) が合格点です。
293点から296点の人が最も多く、299点以上の得点者が急激に少なくなっています。
合格者
合格者は25名でしたが、この中で加点が1種目でもある人は21名いました。
すなわち、加点種目なしで合格した人はたった4名しかいないということで、全受験者に占める割合は1.0%です。
この4名は全種目75点でであったということですが、得意種目なく合格することは大変難しいことが分かります。
また、12名は74点以下の種目がありましたが、加点種目で補い合格しています。
合格者(25名:6.2%)の得点
- 全種目76点以上:1名
- 3種目76点以上:5名
- 2種目76点以上:9名
- 1種目76点以上:6名
- 全種目75点 :4名(全受験者の1.0%)
- 1種目74点以下:9名
- 2種目74点以下:3名
種目別加点者数
合格者25名の種目別加点者数です。
大回り系の種目(フリー、大回り)より、小回り系の種目(小回り、不整地)が得意の人が多いことが分かります。
合格者25名の種目別加点者数
- フリー:9名
- 大回り:7名
- 小回り:13名
- 不整地:14名
合格者の中で、2種目76点以上の人が9名と最も多かったわけですが、内訳は小回り系の2種目(小回り、不整地)で加点をした人がほとんどでした。
- フリーと大回りで加点:2名
- 小回りと不整地で加点:7名
たまたまかもしれませんが、全受験者396名の中で小回りで加点した人は13名で、全員合格していました。
希望が持てる話題
弱点がある方に、希望が持てる話題をご紹介します。
合格者の中には、73点の種目がある人や、2種目で74点の人がいます。
加点できる種目があれば、弱点はカバーできるということです。
合格のポイント
上記のデータから、テクニカルプライズに合格する近道が見えてきました。
- 得意種目があれば、加点できるまでさらに伸ばす。
- 比較的加点が出やすい、小回りと不整地を伸ばす。
このどちらかを行うことが合格への近道、いやほぼ必須事項だと思います。
ちなみに1種目でも加点を出した人は396名中35名(8.8%)でした。
ハードルは高いと思いますが、達成したときの喜びもひとしおだと思います。
努力を続ければ必ず合格するとは言えませんが、努力を続ける価値はあると思います。
頑張ってください。
SAJ、SIAスキー検定(バッジテスト)のまとめ はこちら
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