新潟県スキー連盟主催で行われた3会場延べ9回のテクニカルプライズの結果から、攻略のポイントを考察しました。
#2024年度のデータを追加しました。
合格者数と合格率
新潟県スキー連盟主催のプライズ検定の検定員は、ほぼ全員、現・元ナショナルデモンストレーター、SAJデモンストレーターです。
長い間、同じ方が検定員を行っているので、会場間での採点のばらつきは少ないです。
ちなみにこの方々、目合わせ(3名ぐらいの受験者を採点した時点で互いの点数を確認すること)なしで検定を行うぐらい採点基準がぴったりとあっています。
主催 :新潟県スキー連盟
検定会場 :2019年 上越国際、石打丸山、岩原
:2021年 石打丸山、岩原
:2022年 岩原
:2023年 石打丸山
:2024年 石打丸山、石打丸山(2回目)
延べ受験者数:568名
延べ合格者数: 47名
合格率 : 8.3%
全ての都道府県のデータが公開されているわけではないので断言はできませんが、他県連主催のプライズテストに比べて合格率は低めだと思います。
平均点と得点分布
受験者の種目別の平均点は小回りが最も高く73.70点、大回りコブ小回りが最も低く73.58点、その差は0.12点差でした。
特にフリー、大回り、コブの種目間の点差はほとんどありません。
実際の得点で表すと、平均的な受験者は73点と74点が2種目づつの合計294点か、73点が1種目と74点が3種目の合計295点となります。
種目 | フリー | 大回り | 小回り | コブ | 合計 |
平均点 | 73.59 | 73.58 | 73.70 | 73.58 | 294.45 |
次に4種目の合計点の分布図です。
300点(75点 x 4種目) が合格点です。
296点の人が最も多く、299点以上の得点者が急激に少なくなっています。
合格者
合格者の得点
合格者は47名で、全受験者の8.3%でした。
この中で加点が1種目でもある人は41名いました。
すなわち、加点種目なしで合格した人はたった6名しかいないということで、全受験者に占める割合は1.06%です。
また、22名は74点以下の種目がありましたが、加点種目で補い合格しています。
全種目75点以上で加点有:19名
全種目75点 :6名(全受験者の1.06%)
1種目74点以下 :18名
2種目74点以下 :4名
加点種目数
合格者が加点を出した種目数です。
最も多かったのが、2種目となりました。
- 全種目76点以上:3名
- 3種目76点以上:9名
- 2種目76点以上:17名
- 1種目76点以上:12名
- 全種目75点 :6名
種目別加点者数
合格者の種目別加点者数です。
大回り系の種目(フリー、大回り)より、小回り系の種目(小回り、コブ)が得意の人がやや多いようです。
- フリー:21名
- 大回り:18名
- 小回り:23名
- コブ :23名
合格者の中で、2種目で76点以上の人が17名と最も多かったわけですが、内訳は小回り系の2種目(小回り、コブ)で加点をした人が最も多く8名でした。
ついで、フリーと大回りで加点した人の6名でした。
- フリーと大回りで加点:6名
- フリーと小回りで加点:1名
- フリーとコブで加点 :1名
- 大回りと小回りで加点:1名
- 小回りとコブで加点 :8名
全受験者の種目別加点者数と合格率
全受験者中、各種目で加点を出した人が合格している割合です。
フリーの場合だと、568名中23名が加点を出し、その内21名が合格しているということです。
整地種目で加点者の合格率は大変高く、一方、コブに特化した方も一定数おられるようです。
- フリー:91.3%(21/23)
- 大回り:81.8%(18/22)
- 小回り:95.8%(23/24)
- コブ :57.5%(23/40)
希望が持てる話題
弱点がある方に、希望が持てる話題をご紹介します。
合格者の中には、72点や73点の種目がある人や、2種目で74点の人がいます。
加点できる種目があれば、弱点はカバーできるということです。
合格のポイント
上記のデータから、テクニカルプライズに合格する近道が見えてきました。
- 得意種目で加点を目指す
- 運動要素が似ている、フリーと大回りか、小回りとコブの両方で加点する
全種目75点で合格することのハードルは大変高く、加点できる種目を作ることが合格への近道だと思います。
ちなみに1種目でも加点を出した人の割合は11.4%(65/568)でした。
ハードルは高いと思いますが、達成したときの喜びもひとしおです。
努力を続ければ必ず合格するとは言えませんが、努力を続ける価値はあると思います。
頑張ってください。
SAJ、SIAスキー検定(バッジテスト)のまとめ はこちら
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