地表の大気の状態を表した国際標準大気(*)では、標高が100m高くなると気温が約0.65度下がることからも、標高が高いほど雪が降りやすく、また解けにくいことが分かります。
このようにスキー場の標高と営業期間は密接に関わっていることから、標高の高いスキー場を調べてみました。
(*)気圧:1013.250 hPa、重力加速度:9.80665 m/s2、気温:15.0 ℃の状態
#当初はスキー場発表のデータとGoogle Mapで標高を調べていましたが、国土地理院地図で再確認を行い、少し順位が変動してしまいました。申し訳ございません。
選考基準
標高はスキー場内で最も高い場所にあるリフト降り場とします。
スキー場の管理区域内でも、ハイクアップが必要は場所は含みません。
標高はスキー場の公式HPに記載されている値をもとに、国土地理院地図で確認しました。
ウキペディアやガイドブック等に標高の記載がありますが、それらの値とは異なる可能性が有ります。
トップ10
1位 志賀高原 横手山・渋峠スキー場
標高:2,307 m
場所:横手山第3スカイリフト 降り場
渋峠第1ロマンスリフト 降り場
言わずと知れた、標高日本一の天空のスキー場です。
2,307 mは横手山(山頂)の標高であり、リフトが架かっている場所は山頂ではないので、正確に言うと、滑り出しの場所の標高はほんの少し低いと考えられます。
2位 ピラタス蓼科スノーリゾート
標高:2,237 m
場所:北八ヶ岳ロープウェイ 降り場
八ヶ岳連峰 北横岳(北峰:2,480 m)の山麓に広がるスキー場です。
ロープウェイでベースから山頂まで一気に登ることができます。
3位 御嶽スキー場
標高:2,210 m(ぐらい)
場所:第7クワッドリフト 降り場
かつてのスキー場の名称は「おんたけ2240」ですが、2,240mは現在営業を行っていないゴンドラリフト山頂駅の標高です。
4位 開田高原マイアスキー場
標高:2,120 m(ぐらい)
場所:第2高速ペアリフト 降り場
御嶽山の北斜面に広がるマイアが5位にランクインです。
5位 野麦峠スキー場
標高:2,115 m(ぐらい)
場所:スカイラビット 降り場
名前にもなっている野麦峠は、スキー場から直線距離で約9km西にあります。
6位 パルコール嬬恋リゾート
標高:2,090 m(ぐらい)
場所:第2高速ペアリフト 降り場
嬬恋ゴンドラ山頂駅より上部にゲレンデが伸びています。
7位 高峰マウンテンパーク
標高:2,070 m(ぐらい)
場所:第3ペアリフト 降り場
スキー場の旧称は「アサマ2000」、実際には2,000mより上部にゲレンデが伸びています。
8位 志賀高原 寺子屋スキー場
標高:2,060 m(ぐらい)
場所:寺小屋クワッド 降り場
志賀高原 中央エリアの最深部にです。
9位 志賀高原 奥志賀高原スキー場
標高:2,000 m(ぐらい)
場所:第4ペアリフト 降り場
焼額山の山頂は2,013mで、2,000mの等高線よりやや上にリフト降り場があります。
10位 志賀高原 焼額山スキー場
標高:2,000 m(ぐらい)
場所:焼額山 第2ゴンドラ 山頂駅
2,000mの等高線上に山頂駅があります。
次点 丸沼高原スキー場
標高:1,990 m(ぐらい)
場所:日光白根山ロープウェイ 山頂駅
昔の地図には標高2,000mと書いてありましたが、2,000mの等高線より下に山頂駅があります。
営業を行っていないリフト降り場は、2,000mの位置にあったようです。
最後に
標高が2,000mを超えるスキー場全国で10か所でした。
志賀高原内の4か所のスキー場が含まれているので、全国で7か所という数え方もできます。
国土地理院によると、日本には3,000mを超える山が23座あります。
これらの山の山頂に近いところにスキー場が出来れば、より長く営業が出来るようになるのですが、難しいのでしょうね。
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