2022/2023シーズンは、記録的に暖かい11月から始まりました。
2022年11月30日に営業出来たスキー場は、人工造雪機を備えた、たった3か所のみ。
その後も、寒さが厳しくなることは無く、降雪量も増えず、全国的に暖かい3月を迎えました。
そして、昨年より約3週間早い3月中旬に新潟県湯沢町の街中の観測地点の雪が無くなってしまいました。
新潟県湯沢町
降雪量
今シーズンは降り始めが遅く、その後、断続的な降雪がありましたが1回1回の降雪量が少ない状況が続きました。
3月12日の降雪が最後かと思いましたが、4月9日に1cmの降雪がありました。
年間降雪量は697cmで、これは昨年の64%です。
(補足)湯沢町の観測データは、街中で計測されています。
過去40年のデータを見ると、年々降雪量が少なくなってきているのが分かります。
年間降雪量697cmは、過去40年で4番目に雪の少ない年でした。
図中の破線は近似曲線で、年平均14cm降雪量が少なくなっています。
最深積雪
昨シーズンは、観測史上最も降雪量の多かった1983/84年シーズンと同じく、最深積雪が3mを超え315cmに達しました。
しかし、今シーズンの最深積雪は1月29日に記録した158cmです。
その後、2月下旬を最後にまとまった降雪はなく、3月17日頃に観測地点の積雪は無くなりました。
4月9日に降雪があり、積雪1cmとなりましたが、直ぐに消えてしまいました。
最深積雪は年間降雪量と比例しているわけではなく、雪の降り方に影響されます。
最深積雪158cmは平均より少ない方ですが、過去40年間でそれ以下の年が7回もあるので、特別少ないわけではなさそうです。
湯沢町のスキー場
湯沢町には、ひとつの自治体としては全国最多の11か所のスキー場があります。
NASPAなど4か所のスキー場とかぐらスキー場の田代エリアでは、営業終了予定日まで営業を行うことができませんでした。
GW営業のために早期に営業を終了する湯沢高原を除き、各スキー場の営業最終日はぎりぎりの雪の状態でした。
スキー場 | 営業終了予定日 | 営業終了日 | 差 |
湯沢高原スキー場(*) | 3月26日(日) | 3月26日(日) | ー |
NASPAスキーガーデン | 4月2日(日) | 3月26日(日) | 7日 |
一本杉スキー場 | 4月2日(日) | 3月31日(金) | 2日 |
岩原スキー場 | 4月2日(日) | 4月2日(日) | ー |
湯沢中里スノーリゾート | 4月2日(日) | 4月2日(日) | ー |
中里スノーウッドスキー場 | 4月2日(日) | 4月2日(日) | ー |
湯沢パークスキー場 | 4月2日(日) | 4月2日(日) | ー |
苗場スキー場 | 4月9日(日) | 4月9日(日) | ー |
神立スノーリゾート | 4月16日(日) | 4月11日(火) | 5日 |
ガーラ湯沢スキー場 | 5月7日(日) | 4月23日(日) | 14日 |
かぐらスキー場 田代エリア |
5月7日(日) | 5月6日(土) | 1日 |
かぐらスキー場 かぐらエリア |
5月21日(日) | 5月21日(日) | ー |
(*)GWに夏営業を行うため、早めに冬営業を終了し除雪を行います。
ガーラ湯沢スキー場
2021/2022シーズンは雪が深すぎてどのリフト降り場も、下りのスロープがほとんどなくなりました。
最も雪が多かった週の、夢の鐘「展望台」です。
手すりの位置を覚えておいてください。
2月27日の同じ場所の写真です。
150cmぐらい、雪の厚みが違いそうです。
最後に
3月、4月と高温が続き、みるみるゲレンデの雪が溶けました。
スキー場も雪をかき集め、硫安を撒き、なんとか延命をはかりましたが、自然には勝てません。
来シーズンは、平年並みの降雪を期待しています。
2022/2023 復活の兆し、新潟県湯沢町のスキー場利用者数 はこちら
コメント
やっぱりですか。
仕事で湯沢に行った時も、やけに見通しが良かった。。。
壁が無い。
所長さんがスクールに居たあっちのお山も地球と雪面の段差が小さいです。。。涙
3月の高温予想が出る前からシーズン短そうな雰囲気だったのに。。。涙
高温と低温の真ん中無いんかい!
今年は壁が出来なかったですね(涙)
3月の高温から、一転、4月の低温になったりしないものでしょうか。