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2023/2024 なぜか減少、新潟県湯沢町のスキー場利用者数 はこちら
ここは、2018/2019~2022/2023シーズンの情報です。
2022/2023シーズン
2022/2023シーズン、新潟県湯沢町の人でが、明らかに人が多くなりました。
新幹線の予約がとりにくく、2月の週末の夕刻、越後湯沢駅のがんぎどおりは東京のラッシュ並みにの混雑でした。
湯沢町のスキー場利用者数
新潟県湯沢町には11か所のスキー場があり、市町村単位で日本一の利用者数を誇ります。
1987年に公開された映画「私をスキーに連れてって」などの影響によりスキーブームが沸き起こり、最盛期の1992/93シーズンには818万人ものスキー客が湯沢町のスキー場に訪れました。
当時は高速リフトもなく、リフト待ち30分と言うこともざらにありました。
一日券と回数券(11回券)どちらが得か、などと計算したものです。
食堂の行列も、往復の道路の渋滞も、ただただ待つことに時間を費やした時代です。
スキーブームが去り、コロナ前は11か所のスキー場に年間240万人前後が訪れていました。
コロナ下の2020/21シーズンには利用者が108万人と半減しましたが、2022/23シーズンには184万人とコロナ前の8割近くまで回復してきました。
2022/23シーズンは小雪の影響で3月以降の客足が鈍らなければ、利用者は190万人を超えていたことでしょう。
#2019/20は記録的な小雪、2020/21以降は新型コロナウイルスの影響で利用者が減少しています。
月別、スキー場利用者数
かぐらスキー場が11月にオープンできないという記録的な雪の降りだしの遅さでした。
その後、盛り返し3年前と比べて12月から2月はほぼ同じ、そして3月は大きく上回る利用者数でした。
しかし、小雪と例年よりも暖かい春先の気温で、4月、5月の利用者が伸び悩みました。
過去5年間のシーズン利用者数です。
コロナ前の2018/19シーズンは239万人の利用者があり、今シーズンは時点で184万人でした。
暖かい日が続き4月、5月の利用者が伸びなかったことが残念ですが、コロナ前の77%まで回復しました。
スキー場別利用者数
湯沢町にある11か所のスキー場の過去5年の利用者数推移です。
神立スノーリゾートは絶好調で、コロナの影響をほとんど受けず、徐々に利用者を伸ばしています。
神立は、もともと団体客、海外からの旅行者に頼っていなかったことに加え、コブ、スノーボードパークなど、フリースタイルに力を入れてきた成果だと思います。
団体客をメインとしていた苗場、岩原、海外からの旅行者の多かったガーラ湯沢にも客足が戻ってきたことがはっきりと分かります。
特に苗場スキー場は、どん底の2年前から利用者が4倍となりました。
湯沢中里、NASPAはコロナ前の利用者数を超えました。
苗場スキー場
利用者数:360,910人
前年比 :43%増
コロナ前は70万人を超え、単独のスキー場では断トツで日本一利用者の多いスキー場でした。
団体客、修学旅行、海外とコロナにより壊滅的な打撃を受け、2020/21シーズンには利用者を12万にまで減らしていましたが、やっとコロナ前の半分まで回復してきました。
岩原スキー場
利用者数:275,200人
前年比 :18%増
岩原はガーラ湯沢はほぼ同じように利用者数が推移しています。
かぐらスキー場
利用者数:260,200人
前年比 :15%増
個人客が多く小雪だったので、もう少し利用者が増えると思っていたので、意外な結果でした。
ガーラ湯沢スキー場
利用者数:255,620人
前年比 :19%増
ゲレンデに海外からの観光客が戻ってきました。
神立スノーリゾート
利用者数:244,220人
前年比 :7%増
もともと日帰りが個人客がメインのスキー場であり、スキー・スノーボーと共にフリースタイルに力を入れることで、コロナの影響をほとんど受けず利用者を伸ばし続けています。
週末のリフト待ちは長くなる一方で、老朽化が進みリフトの故障も多くなっています。
そろそろリフトの建て替えが必要な時期に来ていると思います。
湯沢中里スノーリゾート
利用者数:177,540人
前年比 :11%増
冬も夏も積極てなプロモーションにより、利用者がコロナ前を超えました。
NASPAスキーガーデン
利用者数:97,720人
前年比 :▲4%減
町内11か所のスキー場の中で唯一利用者数が昨年を下回りました。
これは昨年の時点でコロナ前を上回る利用者があり、小雪の影響で予定より7日、営業終了日が早まったことが原因なので、おおきな問題ではないと思います。
湯沢高原スキー場
利用者数:72,280人
前年比 :27%増
町内唯一の町所有のスキー場です。
スキー場としては毎年大きな赤字を出していますが、グリーンシーズンは活気があふれています。
その影響もあり、営業終了日がだんだんと早まっています。
中里スノーウッドスキー場
利用者数:62,380人
前年比 :17%増
リゾートマンション兼ホテルのエンゼルグランディア越後中里併設のスキー場です。
客足がコロナ前に戻りました。
湯沢パークスキー場
利用者数:28,790人
前年比 :7%増
一本杉スキー場
利用者数:4,320人
前年比 :4%増
2021/2022シーズン
東京から越後湯沢まで新幹線で最速69分、車でスキー場に向かう人の方が多いのですが、それでも新幹線の混雑具合を見ていればだいたいの客足が分かります。
今年に入り、目に見えて乗客が増え、新幹線の指定席がほぼ埋まっている状態でした。
昨年は、1車両に乗っている人の数を両手で数えられるときもあり寂しい思いをしましたが、人があふれる新幹線を見ると嬉しくなりました。
月別 スキー場利用者数
シーズンの出だしは好調で、12月は1昨年とほぼ同じ利用者数でした。
しかし、2022年1月19日に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、新潟県などに、まん延防止等重点措置が発令され、1月、2月の利用者数は伸び悩みました。
しかし、3月以降は豊富な雪が利用者を呼び込み、1昨年を超え例年に迫る勢いでした。
団体客、外国人が激減した中でこの数字は立派だと思います。
2020/2021シーズン
2019/20シーズンは記録的な小雪の影響で161万人という過去最低記録を更新したばかりでしたが、今シーズンは首都圏で発せられた緊急事態宣言の影響で利用者数が108万人にまで落ち込んでしまいました。
新潟県の全スキー場利用者数の半数以上は、湯沢町のスキー場を訪れていました。
2019/20、2020/21シーズンと新潟県全体の利用者数も減少していますが、特に首都圏からの利用者が多かった湯沢町の減少が激しく、新潟県全体に占める湯沢町のスキー場利用者の割合が10%以上落ち込み、41%になってしまいました。
月別 利用者数
例年より雪の降り始めが遅く、かぐらスキー場が11月にオープンすることができませんでした。
その後、2020年12月14日から雪が降り始め、湯沢町の24時間、48時間降雪量が観測記録を更新し、大雪の影響で身動きがとれなくなった車が丸2日高速道路に閉じ込められたことが、大きくニュースで報じられました。
この大雪の影響もあり、12月の利用者は昨年の33%減でした。
1月、降雪とGo To トラベルの効果で幸先の良いスタートを切った直後、首都圏で緊急事態宣言が発せられました。
1月下旬にはスタッフの寮で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、苗場スキー場とかぐらスキー場が、営業中止をよぎなくされました。
こられの影響で、1月の利用者は62%減、2月は48%減でした。
3月には昨年を30%上回り、4月、5月の利用者数は、一昨年に近いところまで戻してきました。
スキー場別 利用者数
スキー場別に利用者数をみると、とんでもないことが起こったことが分かります。
2018/19シーズン全国2位の苗場スキー場の利用者数、前シーズンの50%減、そして今シーズンはその1/3になってしましました。
2年で利用者が71万人から12万人へ、約1/6に落ち込んだことになります。
いや、落ち込んだというレベルではありません。
いままで、苗場の強みであったことが全てマイナス方向に働き、不運も重なりました。
- 海外からの利用者の激減
- 一般の利用者の減少
- 修学旅行、実習授業の激減
- コンサート等のイベントの激減
- 寮における新型コロナウイルスの集団感染による営業中止
一方、嬉しい話題もありました。
ほとんどのスキー場が大きく利用者数を減らす中、神立スノーリゾートとNASPAキーガーデンは昨年より利用者数を伸ばしました。
特に神立は、一昨年とほぼ変わらず、湯沢町で1番利用者の多いスキー場に躍り出ました。
ゲストハウスを改装したり、コブコース、パーク、ツリーランコースの新設などフリースタイルスノーヤーに好まれるゲレンデに変えていったことが、ファンの心をしっかりとつかんだのではないでしょうか。
2019/2020シーズン
2019/2020シーズンは、小雪の影響でスキー場利用者数が大きく減ってしまいました。
新型コロナウイルスの影響は? と思われるかもしれませんが、データから見る限り大きな影響はありませんでした。
と言うよりも、外出自粛要請が出るまでに湯沢町の大半のスキー場は雪不足のため、営業を終了していました(>_<)
月別 利用者数
年末までオープンできなかったスキー場が多く12月から月別の利用者数は落ち込んでいました。
1月、2月のかき入れ時も昨年を大きく下回り、営業終了が例年より約3週間近く早まった影響で3月は26万人も下回りました。
スキー場別 利用者数
スキー場別利用者数で、とんでもないことが起こりました。
2018/19シーズンの利用者数で全国2位の苗場スキー場の利用者数が半分以下になってしまいました。
かぐらスキー場は、わずかですが湯沢町のスキー場の中で唯一利用者数を伸ばしています。
かぐらスキー場
他のスキー場が小雪でオープンが遅れる中、営業を開始できたかぐらスキー場に人が集まり、12月から大きく利用者数を伸ばしました。
例年であれば利用者数を減らす1月、2月も堅調で、4月以降満足に営業ができなかったにもかかわらず、通年で昨年より利用者数を伸ばしました。
仮に4月と5月に例年通り営業出来ていたとすれば、他のスキー場が早期に営業を終了したこともあり、45万人ぐらいの利用者となっていたのではないでしょうか。
苗場スキー場
とても同じスキー場とは思えない利用者数です。
前シーズンまで、苗場スキー場は単独のスキー場としては日本一の利用者数を誇っていました。
雪が少ないとは言え、ここまで落ち込むとは想像がつきませんでした。
利用者減少の要因
状況から利用者激減の要因を考えてみました。
- 小雪による利用者数自体の減少
- 近隣に積雪豊富な かぐらスキー場があった
- 新型コロナウイルスの影響による、海外からの利用者の減少
- 新型コロナウイルスの影響による、一般の利用者の減少
- 新型コロナウイルスの影響による、修学旅行、実習授業の減少
- 新型コロナウイルスの影響による、コンサート等のイベントの減少
一番大きな要因は小雪の影響ということは間違いないと思うのですが、それだけでは半減はしなかったと思います。
個人的には、隣にかぐらスキー場があったことが大きな要因ではないかとみています。
海外からの利用者はまだまだ利用者全体から見ると少なく、首都圏の外出自粛要請はスキー場の営業終了後でした。
全ての悪い要因が重なったとしても、ここまで落ち込むことが信じられません。
GALA湯沢スキー場
本格的なオープンが年末までずれ込みましたが、それ以降は最後まで地面がでることもなく、ゲレンデ状態は安定していました。
その結果、1月は前年よりも利用者数を増やしています。
しかし、2月以降急激な落ち込みを見せています。
考えられることとしては、海外から来られるインバウンドの減少があります。
そういう意味では、新型コロナウイルスの影響を最も受けたスキー場の一つと言えると思います。
2018/2019シーズン
利用者数は苗場スキー場が他のスキー場を圧倒し、湯沢町の全スキー場利用者数の約30%にあたる約70万人が利用しています。
これは、2位かぐらスキー場の約36万人の2倍の数字です。
利用者を分散させるためにドラゴンドラ(注)を建設したのもうなずけます。
注)ドラゴンドラは、2001年12月に開業した苗場スキー場とかぐらスキー場の田代エリアを結ぶ、日本最長(全長5,481m)のゴンドラです。
かぐら、GALA湯沢、岩原スキー場 利用者数
2位かぐらスキー場約36万人、3位GALA湯沢スキー場約34万人、4位岩原スキー場約32万人の利用者を詳しく見ていきましょう。
3つのスキー場のシーズン通しての利用者数はほぼ同じですが、月別の利用者数には特徴があります。
2位かぐらスキー場は、シーズン始めの12月とシーズン終わりの3月から5月にかけて利用者を伸ばしています。
雪が豊富にあり、かつ降雪機のフル稼働で、他のスキー場のコンディションが良くない時期に多くの人が訪れるようです。
一方、ハイシーズンの1月、2月は若干敬遠されるようです。
3位GALA湯沢スキー場はハイシーズンに多くの集客がある、典型的なグラフになっています。
4位岩原スキー場は1月、2月に利用者が集中しています。
想像でしかありませんが、ファミリースキーヤーや、修学旅行など、スキーを始めて間もない人が多く訪れるからではないでしょうか。
注)グラフを分かりやすくするため、利用者数が1万人以下の月を除きました。
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