初めてのスキー 子供・幼児編。用具の選び方付き

スキー関連

子供が生まれてスキーを我慢していたお父さん、お母さん、そろそろスキーに行きたくなっていませんか。
子供と一緒に滑り、家族サービスと自分の趣味を両立させたいですよね。
しかし、自分のことは分かっていても子供のこととなると不安になりませんか。
そんな親御さんに、3歳~6歳児ぐらいのスキーデビューで気をつけたいことをご紹介します。

スポンサーリンク

心得

スキーは楽しいスポーツですが、全ての人にとって楽しいわけではありません。
特に小さなお子さんにとっては未知の体験であり、好きになってもらうためには初めが肝心です。
また、未就学児のお子さんはやんちゃなようにみえても体力がなく、また集中力が持続しません。
一番重要なことは雪が楽しいと感じてもらうことです。
そのためには、次のことに意識してはいかがでしょうか。

とにかく我慢
雪を楽しむ
最初の3日間は環境づくりに集中する

子供にとって雪山は初めてのことばかりです。
ウェアを着る、ブーツを履く、歩くなど、何をするにも時間がかかります。
また、滑り始めても親の思った通りには滑ってくれません。
ただ、ひたすら子供ができるまで忍耐強く待ってください。
そして、スキーに飽きてきたら雪ダルマをつくる、レストランでジュースを飲むなど、休憩を多くとってください。
これらのことを子供がスキーをしたいと思うようになるまで続けることが重要です。

スポンサーリンク

事前準備 用具

スポーツの中でもスキーは多くの用具を必要とします。
適切な用具を用意することで、安全に早く上達することが可能になります。
ここでは用具選びのポイントをご紹介します。

スキー板

スキー板選びで一番重要なことは、金属のエッジがついていることです。
怪我の心配をする方もおられますが、自分の板のエッジが自分にあたることはあまりなく、グローブをしていれば手を切る心配もあまりありません。
エッジが付いていないプラスティック製のスキーは、つるつるして整地を歩くこともままならないのでお勧めしません。
長さは身長より短めのものを選びましょう。
材質などはあまり滑りに関係ないので、長さだけを基準に選べば問題ないと思います。
もちろん、レンタルでも問題ありません。

ブーツ・靴下

何度もスキーに行く予定の方、あるいは兄弟がいる方には、ブーツだけは購入することをお勧めします。
値段は安いもので問題ありません。
性能はレンタルブーツと変わりないかもしれませんが、自前のブーツであれば、しっかりと乾かして快適な状態で履くことが可能です。
靴下は普段履いている物で十分です。
寒いので厚手の靴下を用意される方もいますが、温かさはさほど変わりません。
また、厚手の靴下だとブーツの中で足が動いて滑りにくくなります。

一例です。
この段階では、高級なものは必要ありません。

ストック

ストックは必要ありません。
ストックを持つと止まる時に、ストックを突き刺して止まろうとするので危険です。
ただ、リフト乗り場などで斜度があると進んでしまうので、親御さんがサポートしてあげてください。

ウェア

ツーピースがお勧めです。
転んだ時に雪がズボンに入らないように、サスペンダーがついているタイプが良いと思います。
子供用には手(袖)と足(裾)が調節可能で、何年も利用できるものがあります。
ワンピースは雪が入らなくて良いのですが、トイレに行く時が大変です。

また、袖と裾の調整が可能なウェアは数シーズン着ることができます。

グローブ・帽子

必ずナイロン等の化学繊維で作られたものを選んでください。
昔ながらの毛でできたものは、雪が付着します。
また、保温性も低く手がかじかみます。

ゴーグル

少しの時間だからと言って油断は禁物です。
雪山の紫外線は照り返しもあり大変強力です。
装着を嫌がるお子さんも多いと思いますが、子供の目を守るために必ずつけるようにしてください。

我が家はポケモンで釣りました(笑)

補助器具

いずれの補助器具も利用は初めだけですが、あれば便利なのでご紹介します。

ボーゲンサポート

スキー板の先端に取り付け、板が開かないようにすることでボーゲンをサポートする器具です。
スキーに慣れないうちはどんどんと板が横に広がっていってしまい、自分の力で戻すことができなくなってしまいます。
親御さんがバックボーゲン(後ろ向きのボーゲン)で、板の先端を抑えてあげることが出ればよいですが、できないようであれば、購入を強くお勧めします。

ハーネス

スピードが出すぎないように、後ろから引っ張るためのハーネスです。
少し斜度のある場所を滑る時に威力を発揮します。
ハーネスを着けていても、ボーゲンができないと前に進みすぎて転んでしまうので、上記のボーゲンサポートと併用してください。

フラフープ

子供をフラフープの中に入れ、手で持たせます。
ハーネスと同じような感じで親は後ろから引っ張ります。
自力で滑れるが、急斜面などで少しだけサポートが必要なお子さん向けです。

ベビーカー用スキー板

小さいお子さんがおられるご家庭には、ベビーカー用スキー板が便利かもしれません。
スキー場より、雪国普段の生活で活躍しそうです。

 

スポンサーリンク

雪の楽しみ方、スキーの教え方

まずは雪に慣れ親しんでもらうことです。
初めてまとまった量の雪を見てお子さんの反応はいろいろだと思います。
喜んで飛び出す子供、怖がって親御さんから離れない子供。
ブーツを履く前に雪ダルマをつくることから始めるのも良いと思います。

さて、スキーですが、リフトを乗る前に次のことをしっかりと行ってください。
無理をしてリフトに乗って、斜度があるところで練習するのは大変です。
加えて、子供が飽きた時にホテルやレストランに帰ることができません。
子供を抱えて滑るのは大変ですよ。

最後になりますが、スキーの途中で休憩を入れることをお忘れなく。

片足スキーで進む

可能な限り斜度の無い平地を探してください。
ゲレンデである必要はありません。
片足にスキーを着けて歩くように進んでください。
真っすぐ進めるようになったら、大きな円を描いて回ってください。
そして、最後に八の字を描きながら進んでください。
スムーズにできるようになったら反対の足にスキーを付け替えて同じことを行ってください。

平地を進む(逆ハの字歩行)

先ほど片足スキーで行ったことを、両スキーを着けて行います。
片足スキーの時は、スキーを着けていない足を支えにして前に進むことができましたが、両スキーを着けているとそうはいきません。
その場で板が前後に動くだけで前に進まないと思います。
しかし、少し前を開いて内側のエッジを利用できるようになってくると、少しずつ前進できます。
ここで初めてエッジを使うことを体感します。
時間がかかっても良いので、この平地で進む練習をしっかり行うことが、その後の上達に大変役立ちます。

斜面を登る(二の字歩行)

平地をスムーズに進めるようになってきたら、斜面を登ります。
まだ、止まることができないので平地の横の緩やかな斜面を選んでください。
板をフォールラインに90度横にし、横向きになって上がっていきます。
蟹歩きとも言います。
フォールラインに90度横でないと、板が前後に移動して登れません。
上手になり滑れるようになると、板が外れることが多くなってきます。
その時に、このフォールラインを見つけることができると自分で板を履くことができます。

運動神経の良い子供であれば、逆ハの字で斜面を登れると思います。
その時は、より斜度のある斜面を選んで横向きに上がる練習をしてください。

直滑降

登ったら、初の滑降です。
まずは、直滑降をし、平地で自然にとまるまで進みましょう。
普段の生活では自分の姿勢が変わらず、地面が動く運動がないので、戸惑いお尻からこけるかもしません。
直滑降を何度も行うことにより前後のバランスを養っていきます。

ボーゲン(ハの字) 直進

ターンはまだです。
親御さんが斜面の下に立ち、板のトップを近づけてやハの字をつくりましょう。
この姿勢を崩さず、エッジの強弱でスピードをコントロールする練習をしましょう。
踵を外に押し出すと板のテールが広がり、ブレーキがかかります。
ゆるめるとスピードが上がります。
板に荷重する場所を覚え、足を広げた時に板のテールのみ広がるようにしましょう。

慣れてきたら1人で行い、止まれるようになれば合格です。

ボーゲン ターン

ここまでできたらターンを行います。
教え方の一例として、両手を膝の上に置き、右膝、左膝と交互に押します。
そうすると、外足により重さが乗り、ターンが始まります。

転び方

ある程度スキーに慣れてきたら、転び方の練習をしましょう。
バランスを崩すと本能的に手で支えようとしてしまいます。
しかし、手の骨は弱いので体重を支え切れず骨折の心配があります。
バランスを崩した時、手を胸の前に組み、お尻、背中あるいは胴体から転ぶ練習をしましょう。

注意点

子供は良く転びグローブなどを濡らすので、天候と気温に注意をしてください。
スキーに行く機会は少ないと、荒天でもスキーをしたくなりますが、子供にとっては大変つらい環境です。
そのことによりスキーが嫌いになっては元も子もありません。
滑りたい気持ちをぐっとこらえましょう。

また、晴天でも気温が上がらない場合があります。
日本は湿度が高いので、マイナス5度ぐらいでも体の熱を奪われ、手先、足先が冷えてきます。
30分から1時間間隔で暖かい場所に入り、ブーツを脱ぎ、足先と手先を温めましょう。

最後に

リフトに乗るまでの準備をしっかりすれば、その後が大変楽になります。
無理をしてしまうと、迂回コースでも降りてくるのに四苦八苦し、楽しさが半減します。
最初の3日間を乗りきり、子供にスキーを好きになってもらいましょう。

 

1に辛抱、2に辛抱、3歳でのスキー・デビュー はこちら

コメント