テクニカルプライズ検定にみるコブの滑り その1

先日、新潟県上越国際スキー場で行われたテクニカルプライズ検定を見学する機会がありました。
この会場は全種目を同じ一枚バーンで行ったおり、コブと整地種目の比較にうってつけだったで、受験者のコブの滑りを分析してみました。
いろいろと分かったこともありましたが、母数が少ないのでご参考程度に。

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テクニカルプライズ検定

主催者

数年前からプライズ検定は都道府県スキー連盟主催となりました。
以前はスキースクールが主催しスクールスタッフが採点をしていたのですが、会場によって採点基準にばらつきがでてきたので、都道府県連が主催し検定員を派遣する形に変更になりました。
よって、このスキー場は合格しやすい、合格しにくいといった偏りは少なくなったと思います。

検定バーン

大回りから小回りコブまでセパレートされた同一の一枚バーンを使用。
コブはバーンの端に作成されたので、小回りと同じ斜面構成。

雪質:気温が高く、柔らかい湿雪
コブ:セパレートされたエリアで、滑走者が少なく適度な深さ

受験者数と合格率

受験者数:44 名
合格者数:  7 名
合格率 :16 %

某雑誌の情報によると、平成26年度のテクニカルプライズ合格率は12.7%だそうです。
全国平均と比べるとやや合格率が高めだったようです。
とは言っても受験者が少ないので、合格者1名の違いです。

種目別平均得点と合格者の割合

 フリー大回り小回り不整地
平均点73.7773.6873.9574.11
合格者(75点以上)の割合20.5%20.5%25.0%36.4%

得点は高い方から、不整地、小回り、フリー、大回りの順でした。
これは、他の検定でも同じ傾向にあるようです。
不整地のみ平均74点越えますね。
これは、不整地種目の滑りが整地に比べて上手い(見栄えがする)ということではなく、不整地はゲレンデの難易度が高いので採点基準を変えているという感じでした。
大回り系より小回り系の滑りの方が得意という方が多かったようです。

合格者の種目別平均得点

 フリー大回り小回り不整地
平均点76.1476.1476.4375.14

驚いたことに、合格者の平均点は他の種目に比べ不整地が1点以上低いという結果でした。
小回りより不整地の点が高い人は7人中なんと1人!
小回りと不整地の同じ点数の人も1人だけでした。
逆に言うと、不合格者は不整地の点の方が高い、と言うことになるのですがどうしてこのような結果になったのでしょうか。
母数が少ないのでこのデータが全ての検定に当てはまるとは言えませんが、考察をしてみたいと思います。
まず種目数ですが、整地3種目、不整地1種目です。
合格点をとるのであれば、整地3種目の方を重点的に練習するのが王道と言うことでしょうか。
受験者の年齢が分からないので推測でしかありませんが、若く伸び盛りの選手が多く合格した、あるいは、レーサーなど整地の技術を磨いている人が多かったのかもしれません。
寂しい話ですが、コブが好きな若い人は少ないですよね。

余談ですが、この検定ではオール75点も、合計300点での合格者もいませんでした。

種目別得点分布

 フリー大回り小回り不整地
782.3%4.5%4.5%
774.5%4.5%4.5%
764.5%9.1%6.8%
759.1%11.4%11.4%25.0%
7434.1%34.1%31.8%29.5%
7329.5%18.2%36.4%27.3%
7213.6%25.0%4.5%6.8%
712.3%2.3%2.3%

平均点からすると最頻値(最も頻繁に出現する値)は74点のはずですが、小回りの最頻値はわずかな差ですが73点でした。
大回りは最頻値こそ74点ですが、次が72点です。
他の種目に比べ、不得意な人が特に多いようです。
不整地は最頻値の前後1点に81.8%の人が集まり、最もばらつきが小さい種目でした。

不整地種目の滑り方と得点の関係

技術的な観点を、上体の向き(捻り)、上下動(吸収)、板の向き(ずらし方)の3点に分解し、点数との関連性を考察しました。

 上体の向き 上体の上下動 板の向き
76点以上常にフォールラインを
向いている
殆どない下を向いている
時間が長い
74~75点フォールラインに
向いている時間が長い
少ない横に向いている
時間が長い
73~74点左右にぶれる大きいコブを越えると
すぐに横を向く

その他の減点要素
前傾過多
ストックワーク(手が下がっている)
転倒 など

これらの結果を見ると合格には次の順に重要だということですね。
・上半身と下半身の捻り
・コブの吸収

加えて、加点するためには、板を押し出しずらし、撓ませて、スピードをコントロールすることが必要のようです。

まとめ

私の感想としては、不整地の上手さと点数は一致していました。
しかし、不整地と小回りの点数が連動していないのは意外でした。
不整地の実力をためにすために受験してみるのも一考ですね。

 

テクニカルプライズ 合格率と攻略のポイント はこちら
テクニカルプライズ検定にみるコブの滑り その1 はここ
テクニカルプライズ検定にみるコブの滑り その2 はこちら
テクニカルプライズ検定にみるコブの滑り その3 はこちら

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